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1日10連ガチャスキルの力で異世界ダンジョン攻略旅  作者: 四羽陸
1章 異世界フェルフフェリア転生編
12/30

10連目

 時刻が夕暮れ時になる頃、カイトは王都の冒険者ギルドの入り口に来ていた。ちなみにニュアはと言うと、カイトカイトの頭の上でスヤスヤと寝息を立てて寝てた。


 (ここが冒険者ギルドか、確かに分かりやすかったけど……大きくない?)


 冒険者ギルドは、2回建てのどこか市役所の様な形をしており、他の建物と比べると凄く目立っていた。カイトは、初めて見る冒険者ギルドの大きさに驚愕していた。ここまでの道のりをエドガーに教えて貰ったことで、道に迷う事はなかったが、これは教えて貰わなくても良かったんじゃないかと思っていたカイトだった。


 (冒険者ギルドってこんなに大きいんだ?、いや、王都だからかな、まあ取り敢えず入ってみるか)


 カイトはそう思いながら冒険者ギルド中に入って行く。




 (結構人がいるんだな~もう夕方だからかな~)


 ギルド中には夕方の為、依頼を終えた冒険者でごった返していた。


 (えーと右には掲示板、左には、酒場かな?それで、正面に有るのがカウンターが3つと上に続く階段か~)


 カイトは、ギルド中がどうなってるかを確認しながら列が出来てるカウンターに進んでいく。


 「おう、兄ちゃん」


 カイトがカウンターの列に着き、並ぼうとしていると、後ろから30代程のガタイのいいスキンヘッドの男が話しかけてきた。 


 (こ、これは!ラノベでよく見たテンプレの絡みでは!)


 「は、はい何でしょうか?」


 カイトは、テンプレを期待し男に返事をする。


 「兄ちゃん見ない顔だが初めてか?登録ならここじゃなくて右のカウンターだぜ」


 「え、あ、ありがとうございます?」


 「おう、頑張れよ、じゃあな」


 男は、そう言って何事もなく扉の方に向かって歩いていった。


 (えー!て、テンプレじゃあなかったの~めちゃくちゃ好い人だったよあの人!)


 カイトは、内心テンプレに期待していた為、少し落胆してしまった。



 気を取り直したカイトは、中央の列から外れ、右の登録用のカウンターに向かう。



 「いらっしゃいませ、冒険者新規登録の方ですね」


 登録用のカウンターにいたのは頭に猫の耳がついた18歳くらいの美しい女性だった。


 (猫の獣人族かな、それにしてもエドガーさんやエリナもそうだったけど、この世界は美男美女が多いんだよな~この人も元の世界だったら絶対アイドルとかやってそう)


 カイトは、カウンターの猫の獣人を見ながらそんな事を考えていた。


 「あのー冒険者登録の方ですよね?」


 「す、すみません、獣人の人をあまり見たことがなくて」


 カイトは猫の耳が珍しく、登録の事を忘れ、見続けていた事で、カウンターの猫の獣人が怪しい人を見るような目で問いかける。


 「そ、そうだったんですか、でもあまり見続けられると恥ずかしいのでほどほどにしてくださいね」


 「す、すみません」


 「ふふ、それで、登録ですよね」


 「はいそうです、その前にこれをギルドマスターに渡して欲しいと頼まれたのですが」


 気を取り直したカイトは、先ほどエドガーから渡された手紙を受付の人に渡す。


 「はい、承ります少々お待ちください。それと私はレオーナと言います。皆からは名前で呼ばれていますので名前で呼んでくださいね」


 受付の猫獣人は、レオーナと名乗り、そのまま笑顔で隣の階段から上に上がって行く。恐らくギルドマスターは、上に入るのだろうとカイトは考え、他に登録の人もいなかった為そのまま待ってることにした。



 しばらくして、レオーナが戻って来た。その様子はどこか焦っているようだった。


 「お、お待たせしました。マスターがお会いになるそうです。」


 レオーナはそう言って、隣の階段へ足を向ける。


 (え、僕はただ冒険者登録をしたかっただけなんだけど、何かこれもテンプレの予感が…)


 カイトはそう思いながら、レオーナの後ろを渋々ついて行くことにする。




 レオーナの後をついて行き、階段を登り二階の一番奥の扉の前についた。


 「マスター、カイトさんを連れて来ました」


 「入りなさい」

 

 レオーナは、扉を2、3回ノックし、そう伝えると扉の中から男性の声が聴こえてきた。レオーナは「失礼します」と言い扉を開ける。


 扉を開けると中で机に座って書類仕事をしている20代程イケメンの男性がいた。


 (わあエルフだ初めて見た、やっぱり耳が長いんだあ~、それにかなり若そうだけどエルフは見た目で判断しちゃいけないからなあ~)


 目の前の男性は耳が長く、エルフだとすぐにわかった。カイトは、レオーナにした様にエルフの男性をまじまじ見つめる。


 「初対面の人をその様な目で見るものではないよ」


 カイトの視線が気になったのか、エルフの男性はそんな声をあげる。


 「す、すみません」


 カイトは、またやっちゃた!、と心の中で思い、エルフの男性に頭を下げて謝罪をする。


 「謝らなくてもいいよ、取り敢えずそこのソファーに座って少し待っていてくれるかな、レオーナありがとう戻ってもいいよ」


 「はい、失礼します」


 エルフの男性はレオーナにお礼を言って退出させると、カイトに目の前のソファーに座る様言い、カイトは、「失礼します」と腰掛ける。

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