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1日10連ガチャスキルの力で異世界ダンジョン攻略旅  作者: 四羽陸
1章 異世界フェルフフェリア転生編
11/30

9連目

 王都の入り口には門があり、門番らしき兵士2人が冒険者や商人などを1人1人身分確認していた。


 「カイト様此方です」


 エドガーはそう言うと、隣の入り口に移動する。エドガーに言うと、王都の入り口は貴族用と平民に別れており貴族は貴族用の入り口を使うらしい。


 (なるほど、貴族の人達は並ばなくてもいいシステムなのか)


 カイトが感心していると、順番が進みカイト達の番となる。


 「エドガーさんお久しぶりです」


 門番とエドガーは知り合いらしく、エドガーが門番に話し始めると、


 「ゴ、ゴブリンの大群!だ、大丈夫だったんですか!?」


 「ああ、カイトが助けてくれたからね」


 「え、君が1人で!?」


 門番はカイトが1人でゴブリンの大群を討伐したのに驚愕していた。


 「ええ、ゴブリンの死体は後で冒険者ギルドに売ろうと考えてます。」


 「き、君は強いんだね、普通はゴブリンの大群なんて1人で討伐できないよ!あれ?それで討伐したゴブリンはどこに?」


 門番は、本来ある筈のゴブリンの大量の死体が無いことに疑問を抱く。


 (どうしよう、この世界でも物がたくさん入るカバンとかあるのかな?うーん、普通に答えると大変な事になりそうだしな~)

 

 カイトは、ストレージに入っている大量のゴブリンをどう説明しようか考えていた。


 「実は物が少し多めに入るアイテムを持ってまして」


 カイトは結局、物が多めに入るアイテムを持っていると言うことで誤魔化す。


 「へえ~その年でマジックアイテムを持ってるのか確かに、ゴブリンの大群を1人で相手に出来る実力が有るなら持っていても不思議じゃないか」


 カイトは、見事に誤魔化す事に成功し無事に王都の中に入る事が出来た。ちなみにニュアは、カイトの従魔と言うと、首輪を渡された。首輪は、従魔の首輪と言う名前で魔物が街に入る時は必要だと門番の人に言われた。


 「それにしても、カイト様がマジックアイテムを持っていたなんて少し驚きました。確かにあの時ゴブリンの大量の死体はなかったので、まさかとは思ったんですが」


 門をくぐる途中でエドガーにマジックアイテムを持っていることに驚かれた。マジックアイテムはとても高価な物らしく、特にカイトが使っている、普通より物が入るアイテムや今使っている馬車などはオークションなどで手に入れるしかない程、量が少なく貴重だと言われた。


 「そうなんでか?実は死んだ祖父から頂いた物なんです。冒険者だった頃に使っていたみたいで、普通よりもたくさん物が入る道具と言われました」


 「ええ、なのであまり他人に話さない方がいいかと思います」


 「なるほど、わかりました」


 そんな話をしてるうちに、門をくぐり抜け城下町が見えてきた。王都の城下町はかなり賑わっており、そこらじゅうにいろんな店が立っていた。


 (ここが王都フェルノート、かなり賑わってるなあ~ん?あそこにいるのは猫耳がある人族?獣人族とか言う人達かな?耳が長い人もいるエルフの人達も結構いるのか)


 カイトは、物珍しいものがたくさんあり、目を世話しなく動かしていると、獣人族やエルフも結構いることがわかった。


 「カイト様はこれからどうするのですか?」


 カイトが異世界の定番である獣人族やエルフに興奮していると隣からエドガーが話しかけてくる。


 「取り敢えずこのまま冒険者ギルドに行こうと思います」


 「なるほど、わかりました。ではここでお別れですね、冒険者ギルドの場所はわかりますか?」


 「いえ、王都には初めて来ましたのでよろしければ教えていただければ嬉しいのですが」


 「ここから真っ直ぐ進むと十字路があります、それを右に曲がると大きな建物があるのでそこが冒険者ギルドになっています。まあ看板があるので大丈夫だと思いますけど」


 「なるほど、わかりましたありがとうございます」


 カイトはエドガーにお礼を言い冒険者ギルドに行こうとすると


 「あ、カイト様お待ちください、此方を冒険者ギルドのギルドマスターに渡してください、あなたにとってきっと約に立ちます」


 そう言ってエドガーは1通の手紙をカイトに渡す。


 (役に立つ?何が書いてるだろう?)


 「カイト様!ニュアちゃん!またいつか会いましょうね」


 カイトがそんな事を考えていると、場所の小窓からエリナが顔を覗かせる。


 「きゅ!」


 「ええ、またどこかで」


 ニュアはカイトの頭の上で前の片足を上げて挨拶をし、カイトは、小窓から顔を覗かせながら話すエリナに心のなかで苦笑しながら今度こそ冒険者ギルドに向かって足を進ませるのであった。

 

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