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プロローグ
前に書いた作品より書きやすいのでこちらをメインにしてやって行きます。
ご迷惑おかけします。
その日、神埼快斗は急いでいた。
(ヤバい!急がないと!)
高校生になり、一週間が経ち、今日は快斗が好きな作者のライトノベル小説の新刊が発売する日だった。
(これなら、何とか間に合いそうかな)
本屋はいつも、夕方には閉まってしまう為、快斗は、学校が終わり、いつも下校している道を通らず、本屋に向かって急いでいたが、これなら閉店前には間に合うと思い、足を緩める。
ガン! ガン!
(あれ、ここまだ工事してるんだ)
快斗はふと、足を止め音のする方へ顔を向けると、工事中の看板が目に止まった。看板には、ビル建設の日取りと工事会社の名前などが書かれていた。
(へーまだ半分くらいしかできてなかったんだ)
快斗は、前からここが工事中だったのは知っていたが、まだ半分くらいしかできていないんだなあと思っていた時だった。
(危ない!!)
(え……)
快斗は、その声を聞いた瞬間、目の前が真っ白になった。