釣り
亀ざんす・・。
この世界へ来て3ヶ月(だったかな?)、一つ気づいたことがあんねん。
それは、この世界に釣りとゆーもんがあらへんとゆーこと。
釣り、それは一生幸せになれる方法(昔の中国の言葉)。
てなわけで、なんとか釣りがしたいと考えとった。
ほんで、とうとう手に入れたんよ。
え、ナニかって?
針よ、釣り針。
金属の破片をこすって磨いて・・・・
んで、それがかばんに入ってる。
いよいよ、使うときや、今こそが!!!
「狩りつうか、魚取ってくる」
「へぇ、どうやって?」
「秘密や、まぁ、まっとき」
「はいはい、火をおこしとくわ」
と、ナタルマを残して川へ向かった。
川は道から少し、100m程はなれたトコロに流れとる。
適当な枝を切り、竿の代わりにし、麻を糸がわり。
なんとか針を結ぶ。
え?脈釣りよ?
ルアーなんぞなくても、釣りはできる!!
とゆーことで、その辺におったバッタを捕まえ、
パチキ(指で弾くこと)いれて弱らす。
んで針につけて、第一投!!
水面に落ったバッタは、しばらくもがきながらユラユラ・・・と
下からガバっと、魚がくる。
おし!!
あわてて糸をつかんで引き寄せる。え?その辺の木に竿みたいな弾力あらへん。
取り込み優先!!!!
ってなことで、まず一匹。
色合いがちゃうけど、ニジマスみたいな魚、大きさは25cmくらい?
二人で食べるにはもう一匹!!
と、あっさり2匹目をゲットして、ナタルマのとこへ戻った・
「あら、本当にとってきたのね」
「たりまえやん、任せとかんかい」
「でも、どうやって食べるの?」
どうやら、塩焼きは無いらしい。
「教えたろ、まずはこうやってハラワタだして、口から枝を刺す。」
「それで?」
「塩をふって、火にかけるだけ」
「そんなんでいけるの?」
「信用せんかい、さぁ焼けるまでお楽しみや」
「はいはい、私は鳥を焼くわ」
こうして、晩餐は始まりとなったんや。