道中
相変わらず、進み悪いなぁ
道すがら、色々知りたかったコトを聞いてみた。
「すんません、ナタルマさんってホントはいくつ?」
「いきなりねぇ。あ、それから、ナタルマでいいわ、敬語もいらないし。」
「あい、了解。」
「エルフが長生きなのは本当。でも私はまだまだ若くて26歳。」
「年下やんけ!」
「嘘いわないで、あんたなんかどうみても15~6歳じゃないの!」
「せやから、元の世界では42歳やったんやって!」
「でも今は16歳でしょ!」
「なんでそんなに年にこだわんねん!」
と、話がながくなるから要約すると
・長生きすぎるため、あまり子供を産むことが少ない。
・ナタルマは150年ぶり(!)に生まれた子供。
・大事にされる反面、老成された物言い(ま、上からやな)ばっかり聞かされた。
・自分の意見、考えを伝えたいとはずっと思っていた。
とのことだそうな。
「ともかくエージ、私にはなんでも遠慮せずに聞きなさいね。」
「へいへい、頼りにしてまっさ。んじゃ早速・・・・」
「何よ?」
「腹減ったわ、メシどないする?」
「そうか、私一人では今日中に着けるハズだったから・・・」
結局、魔法のかからんオレの足に合わせたため、普段通りにはいかず、
村までは2日の工程となるとのコト。そんで今日は野宿なんで、晩飯の
相談となったんや。
「じゃ、狩をしましょ。」
「へ?できんの?」
「エルフは森で暮らしてるのよ?できなくてどうするのよ。」
と、ナタルマのお手並みを拝見することになった。