魔法
しかし、長い前置き・・・・
つうか、誤字脱字いっぱいやんけ>w<
「魔力がない理由、それは定かではありません。我々エルフにも伝わっておりません。」
「・・・・そか。」
ちっと、つうかものすんごい残念や、期待しとってんけどなぁ。
「そのかわり・・・」
「え?」
「異訪人は、魔法の変わりに、何か一つ秘められた力が与えられているそうです。」
「私の祖先も、そうだったのよ」
と、ローラさんが口をはさんできた。
「え、それはどんな力なんですか?」
「人によって違うらしいんだけど、私の祖先は魔法の力を与えることができたのよ」
「魔法使えんのに?」
「そう、でも何でもってことではなく、一定の条件によるものだったんだけど。」
「詳しくは、どんななんですか?」
「私の祖先は、元の世界では鍛冶屋だったそうなの。それも武器を打つ鍛冶屋だったの。」
「はい。」
「ご存知かどうか知らないけど、この世界ではドワーフが優秀な鍛冶屋なんだけど・・・」
エルフにドワーフ、D&Dまんまやな。
「その人はドワーフに師事して鍛冶屋になったの。ところが作られてくるものが全て、何らかの魔法の作用をもったものばかりだったの。」
「へぇ~」
「そのおかげで金持ちになり、親切にしてくれたアーオ教の司祭と結婚、子供が生まれ・・・」
「ローラさんに繋がる、と・・・」
「そうです。」
と満面の笑みのローラさん、おばちゃんやけどあったかみがあって別嬪さんやな。
「もっと詳しい人がいますよ、エージさん」
唐突に切り出したローラさん、どゆこと?
「エルフが長生きなのはご存知ね、つまりナタルマのおばあさんが、まだご存命なの。」
「といいますと?」
「私の祖先と、実際に会ってる人よ。」
「それで私を呼んだのですか、ローラ様。」
「そそ、このあと村に帰るでしょ?その時に連れていってあげれば良いかと思って。」
「しかし、多種族を・・・」
「ナタルマ!あなたのおばあ様は、そのような教えをしてませんよ!!」
「は、はい、そうでした・・・。」
おばちゃんに怒られてへこむエルフ、なんかなぁ・・・・。つか、連れていってもらえんのは非常にありがたいねんけど。
「ではエージさん、ナタルマと一緒にハイエルフの村へ行かれてはいかがですか?」
「いいんすか?」
「えぇ、ね、ナタルマ?」
「はい、勿論ですとも!」
こうして、ハイエルフの村に行くことになったんだな、これが。