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夏祭り  作者: 髙橋あきら
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夏祭り 1

 高校に入学して、一番最初に隣になった男の子を好きになった。

 1年半片思いしていた。

 メッセージのやりとりとか、2人きりはさすがに気まずくて少人数のグループで昼ご飯を一緒に食べたりとか遊んだりとか、そんな毎日が嬉しくて楽しかった。

 彼の顔を見るだけで本当に幸せだったのに。


 彼女ができたらしく、1年半の片思いはあっけなく終わった。


 彼女も1年半片思いしていたみたいで、あたしと一緒じゃんって思った。

 でも決定的な違いは、彼の気持ちは彼女にあるということ。


 去年、彼も入れたイツメンで県内で有名な大きな夏祭りに行ったけど、今年はきっと彼女と行くんだろうな。あんな大きなお祭り、付き合いたてのカップルが行かないわけがない。去年もみんなで行って楽しかったし今年も行こうねってみんなで話してたから、「彼女できたから行けない」ってグループチャットに来るんだろうな。それ見てさらにショック受ける未来が見える。


 とりあえず色々と相談していたリエちゃん(イツメンのひとり)に即電話した。で、号泣しながら色々と話した。だって本当に好きだったんだもん。

 泣きながら心のうちを話すことができたから8割くらいすっきりした。

 そしてすっごく急だけど、リエちゃんと明日夏祭りに行くことにした。去年行った夏祭りよりも規模は少し劣るけど、それでも市内では有名なお祭りだ。しかも日程が被らない。明日はバイトがあるから、その後でお祭り会場で合流することになった。たこ焼きだって焼きそばだって、かき氷だってクレープだっていっぱい食べちゃう。明日はやけ食いだ。それで残り2割の辛さを消し去って、次の恋愛にいこう。

 弾丸の夏祭りに付き合ってくれるその友だちに本当に感謝だ。


 そうして明日の夏祭りのことだけを考えるようにして就寝した。


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