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語る時間

作者: 葉桜 ゆず

今日も私は彼と語り合う時間を待つ。やっぱり彼と過ごす時間は楽しいんだ…


少し大げさな表現かもしれないが、彼との出会いは中学のクラスが一緒になったこと。最初はあまり話すこともなくクラスメイトとして認知し、必要があれば一言二言交わす程度だった。しかし、席替えで席が近くなったことをきっかけに徐々に話すようになった。

好きな科目、色、趣味……そんなたわいもない話から始まったが、おかげで同じゲームをやっていて、漫画や曲の界隈も近いことが発覚した。だからその話をするようになっていった。


だが、中学になるとなんとなく男女の間に距離が生まれる。あの謎の距離感は誰が生み出しているのか…


二人で話していると休み時間ぐらいなら語り続けられるためそんな雰囲気のあるクラスで好きなものの話を好きなだけするのは少し憚れた。だから連絡先を交換してチャットでゲームや曲の情報交換をしたり語るようになった。


私も彼もクラスに他の友だちがいる。だからその子達と話すこともできた。でも私はなんとなく彼と話す方が気が楽で、話しやすいというか…落ち着く…?上手く表現できないけど彼と話すのが楽しいから彼に話すようになっていた。彼がどう考えていたのかは知らないが、彼から話しかけてくれることもあったし嫌には思っていないのだろう。だから特に気にせず会話を続けていた。

他の子とはまた別の、楽しい時間だったから私は気に入っていた。感性も近いのか共感してくれることも多くて、ずっとこの時間が続け!なんて思うほどだ。


そんな感じで二人だけの時間を過ごしてきた。

ふとしたときにちょっとずつ私の気持ちに変化があったのに気付いた。最初は、ただ語れればいいかな〜ぐらいの気持ちだったのに、彼と話す時間が続いてほしい…や、彼自身のことが知りたいな…なんて考えるようになっていたのだ。

何でそんなことを思っているのかよくわからないけど彼やクラスの友達に相談するのも違う気がして、そのままにしている。

なんとなく恥ずかしいし、今はまだ彼とのこの時間を楽しんでおこう。



初短編です!!

よろしくお願いします!

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