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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

やっぱり娘の名義と金は使いやすい

作者: 孤独
掲載日:2023/05/20

『配達前に電話をしてください。島崎綾香様より』


作者から。

すまない。凄くイライラして、全然眠れないので、憂さ晴らしに書こうと思う。

こーいう理不尽があるのが仕事なのは分かっているんだけれど。


「しょうがねぇな。かったりぃんだけど」


配達の仕事でこーいう事は珍しくない。電話してくれってのは良いのだ。

……夜間再配の木下は、島崎さんの携帯に電話をする。


ピッ


「あー、島崎さんの携帯でお間違いないですか?」

『はい。そうです』


電話だったからあまり意識しなかったが、綾香という名前なのにゴツイ男の声。

テレビ電話じゃないし、そんなの確認はしないから


「今から荷物のお届けに参るんですけれど?お時間大丈夫ですかね?」

『ああ、いいですよ。来てください』


そんだけのやり取りの後、配達先に向かうのである。

荷物を持って、玄関先まで向かう途中。可愛い女性……どころじゃない、リアル女子高校生が丁度、家の前にいたのだ。丁度、帰宅したタイミングだったらしい。


「あー、もう。塾だる~で、バイトめんど~」


こっちからしたら、なんでもないのだが。


「すみません、島崎さんですかね?」

「?ああ、宅配さん?」

「島崎綾香さんに荷物を届けに来たんですけれど」

「え?あたし?」


玄関先でバッタリお客様と出会うのは珍しくない。こっちからすれば、ただのラッキーだと思い。荷物に記載された名前を見せながら。


「ああ、あたしの荷物……か」

「サインお願いします」

「はいはい」


流れ作業でサインをもらって、荷物を島崎綾香様に渡すのであった。



◇         ◇



そんな仕事の1,2分足らずの出来事。

一昨日のこんなことを覚えている方が奇跡的な話ではあるのだが、


「は?」


電話をもらった時の木下からすれば、


「いや、知りませんよ。そんなこと」


悪いんだけれど、こっちは知らないよ。そんなことって話だ。

クレームのお客様は男性からなのだ。おそらく、配達前に電話した相手なのだ。島崎綾香様のお荷物を、島崎綾香様ご本人にお渡している事が物凄く大きなクレームになったのだ。

いや、あんたね。父親でしょって、ウンザリしたくなる。

男性はこう言うのだ


『なんで綾香に荷物を渡したんだ!!』

「玄関前でご本人にバッタリ会ったからですよ」


事の発端は、娘さんに渡した事が悪いらしい。ただ、こっちからすればホントに分けわからん。


『あの荷物は私のなんだ!!電話を寄越せって伝えたのに、なんで娘に渡すんだ!』


いや、知らねぇよ……。


「電話したじゃないですか。お伺いしますよって。そちらも了承しましたし、ご本人様に確認をとりましたよ」

『だから荷物の名義は綾香のであって、中身は私のものなんだよ!!もう離婚騒ぎだろうが!!』


荷物を渡してからのやり取りを口頭で言われた事だから、ザックリと書くが……


【お、おい。綾香。な、な、な、なんでお前が荷物を持ってる?】

【あ?なんかあーしの荷物らしいよ。何頼んだか、忘れちゃったわー】


娘の荷物なんだから、娘が部屋まで持っていき、開けられてしまったらしい。


【……は?】


その荷物の中身は、……エログッズとエロい下着であったそうだ。もちろん、娘さんはこんなものを頼んだ記憶がない。返品しようと問い合わせしたり、家族で話しになったところ。

この荷物を頼んだのが、父親である事が分かり……


【へ~~~、お父さん。パパ活っていうのしてるんだ~?】

【あたしぐらいのと付き合いあるんだ~】


娘の名前を使ってプレゼントを度々買って、相手に貢いでいるのが家族にバレたらしい。それから離婚のお話なり、相手さんとのお話なりで父親は責められている最中。

これのすげーところは、娘の名前だけじゃなく、娘がバイトして得た金をちょっとちょろまかして、買っているところなのも凄い。


「娘の名前と金を使って、何をしてるんですか?」

【そんなのはいい!!過ぎたこと!!ふざけんな!!】

「俺、ふざけてないですよ」


父親が荷物を受け取っていれば、こんな事にはならなかった!というのが、相手の言い分であり、配達員に責任があるって言うのである。だから、


【離婚になったら、少しはお前が慰謝料を負担しろ!】

「どこに俺が関係あるんですか?」

【五月蠅い!!】

「パパ活?不倫?どっちか知りませんけど、バレる云々とか、不倫をする事自体は勝手ですけど、他人を巻き込んでは困りますよ」

【お前が娘に渡さなかったら、由美ちゃんとも良好な関係だったんだよ!!娘よりも清楚で良い子と付き合いができなくなるだろ!!】

「いや、知らないですよ」


そこから……だって、こっちが何をしたって言うんだよって話を2時間・3時間


「なんで娘の名義とお金を使って荷物を頼んだんですか?」

【女性じゃないと利用できなかったんだよ!!】

「あ、そうなんですか」

【父親が頼んでたら恥ずかしいだろ!!こーいうお荷物!!】

「いや、理由はそっちの方かよ」


相手からもの凄い罵倒を浴びせられるのだが、……自分のパパ活行為に関しては、何も悪くないとして振る舞っており、木下のように


「は~………」


ため息をついて、お客様の怒りが収まるまで待つだけであった。


えー……これは父親VERでギャグ調に書きましたが。



リアルは女性VERで、超泥沼のやり取りです。夫の金でどうたらこーたらです。男の方はこーいう事にはテキトーで助かるんですけれどね。



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