台湾篇① ちょっとそこまで行ってくる
以心大同 貫徹始終
哈囉!
久々の海外旅行は美食と調和の国 台湾!
※「国家」とするかどうか微妙ラインですが、個人的な希望も含めて、この作品では「国」として扱います。センシティブな部分ですが、ご理解のほど宜しくお願い致します。
桜舞う3月。
志望校合格のご褒美に、我々は家族4人旅行を企画した。やたら仕切りたがる父が旅行雑誌片手に「台湾どう?台湾行かへん?台湾良いやん」と発言した。
もはや誰のお祝いなのか分からないが、別に嫌というわけでもなかったので、我々は父の意見に賛成した。
台湾は近いこともあり、他国よりも少し短め且つ、こじんまりしたプランだった。
久々の海外ということで、いつもより興奮気味に飛行機に乗り込んだ。
ゴォォォォ 機体が滑走する。
「ヤバい。テンション上がってきた!」
私は忘れかけていた飛行機の独特な興奮を思い出した。
滑走開始と共に高鳴る鼓動、これから未知の世界に飛び込むワクワク感、機体が浮いた時の興奮と不安が入り混じった不思議な感情。
ふと見ると、窓には雲海が広がっていた。
それから少し落ち着き、映画でも見るかと座席のモニターをつけた時、「ポーン♪」と音が鳴る。
私は、嫌な予感がした。
「アテンションプリーズ。
まもなく着陸態勢に入ります。
シートベルトを…」
小学生の時に行った北海道より近かった。
私は既に台湾に親近感を覚えていた。
「ちょっと行ってくるね」レベルで行ける海外。
「歡迎光臨」
アナウンスが終了し、私も飛行機と一緒に着陸態勢に入った。
"とりあえず小籠包は食い尽くす
たいわんだもの
みつき"
謎の気合を入れて、日本人4人は何となく優しく生温かい外気に飛び込んだ。
台湾は、とにかく飲茶が絶品でした。
料理の中で最も印象に残っているのが、ギョーザの皿に乗らない巨大ギョーザです。間違いなくあと2皿必要だろと言いたくなるほどデカいギョーザ。
パクチーや八角などの香辛料は大の苦手なのですが、台湾で食べた飲茶が忘れられません。
あと、あらすじで少しフレーズを借りた台湾(中華民国)の国歌がめちゃくちゃカッコいいので、是非聴いてみて下さい♪
台湾(中華民国)国歌「三民主義」
https://m.youtube.com/watch?v=74yHDV-Y2Y8