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スペイン篇❶ パニックイングリッシュ

Hola todos.

中途半端なスペイン語と忘れかけの英語で

太陽と情熱の王国へ¡Vamos!

「久々に旅行行きたね!どこ行く!?

ヨーロッパ行こか!」

世界ふしぎ発見を見ていた母が目を輝かせて聞いてきた。どこへ行きたいかと聞きつつ、既にヨーロッパで確定している母の旅プランに私も参加することになった。


ヨーロッパデビューがフィンランドという、ある意味、友達に自慢できる経験をした私だが、次に行く国は、意外にもドイツやイタリアなど、ド定番を思い浮かべていた。しかし、ふと思った。


「スペイン語習ってるし、スペイン行ってみたいな」


ご飯が美味しいという噂もあり、有名な世界遺産もある。大学でスペイン語をかじった私は、勝手にスペインに親近感を覚えていた。


日本から約15時間。

パリを経由し、バルセロナへ降り立った。


挿絵(By みてみん)


「えーと、とりあえずホテル行こか」

というわけで、我々はバスに乗り込んだ。

だが、ここで早速問題発生である。


「あれ?切符とか、お金払うところなくね…?」


しかし、モタモタしているうちにバスが出発したので、とにかく座ることにした。白髪の上品なお婆さんが隣にいたので、英語を話せる母がバスの乗り方を聞いた。が、どうやらお婆さんは英語が分からないらしかった。


「Un momento(ちょっと待ってて)」


そう言ってお婆さんが取り出したのは、我らがGoogle翻訳である。


「バスは隣です」

「チケットは窓の中です」


Google翻訳よ、まだ君には伸び代があるはずだ。


なんだかんだ目的地に着いたので、お婆さんにお礼を言って、今度は運転手に聞くことにした。そしてこの運転手も英語が通じない。すると話しかけて7秒ほどで「はよ降りろ」とジェスチャーをしてきた。ちなみにスペインにおいて数回は乗ったであろうバスは全てタダ乗りだ。


スペインでちゃんと英語が通じたと思えた瞬間は、ホテル・アルハンブラパレスの受付にいたエジプト人っぽい顔つきのお姉さんだけである。


どこかで「英語が話せればどこでも行ける」とか何とか言ってた人がいた。スペインに降り立ってから数時間。それがとんだ嘘っぱちだったことを我々は痛感するのだった。   fine

ヨーロッパなのに、こんなにも英語が通じないのか。

そう痛感したのが、このスペイン旅行でした。

けど、よくよく考えれば、スペインにとっても英語は外国語でしかなく、カタコトの人が多いのは普通であり、その点では日本とさほど変わらないのだと感じ、この国に親近感が湧きました。

旅先では、親切な人が多く、沢山助けてもらったことがこの旅行の一番の思い出になりました。

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