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野良と駄犬のご主人様!?  作者: パンデミック二頭筋
5月だ!青春!体鍛祭!
20/27

16番

お待たせしました凄いやつ。1日1本あげていきままま


気持ちのいい朝。

地下なのでよく分かりませんがきっと青い空。

ボイラーがうるさくて分かりませんが小鳥も囀り。

そして登校時間5分前を指した時計。

昨日の残りでカピカピになったカップ焼きそば。

くしゃくしゃになった制服……


うん、気持ちのいい朝ですね。


よし、二度寝しますか……

……

……

…………5分前?


「あー!?また遅刻ですか!?」


急いで飛び起き準備します。

歯を磨きながら服を着て適当に教科書を詰めて。よし!いってきまーす!



学園が始まり二月が過ぎようとしていました。

今は五月初旬。春らしさが薄くなってきて段々と暑くなり( 主に私が )憂鬱になってくる時期ですね…寒いのも嫌だけど暑いのはもっと嫌です……


私は今日もギリギリの登校時間を守っていた。

寮生活じゃなかったらとうに遅刻回数がとんでもないことになってましたね…


「くぅ…ぎりぎり……」

「間に合うかなー!?」


!?なんです私に合いの手入れてきた人は!?

横を見ると私と同じように校則アウトの速度で走ってる人が…あ、あの人知ってますよ?

えーと…えー…たしか……


「ショートさん!」

「なんだ!?お?いつぞやの暴れん坊じゃーん?君も遅刻かーい?私もさ!」


あの槍使いのショートヘアさんです。

ええ覚えてますとも…お腹に刺さった矢の次に痛かった傷ですからね…ええ…


「…………切っておきますかね…?」

「へいへいへい待ちたまえよ」

「…お腹痛かったんですもん…」

「私もしばらく首が繋がってるか心配だったよ…」


…?そういえばおかしいですね。私はよく(いつも)この時間に走ってますけどショートさんは始めてみるこの時間に見ました。

もしやあまり遅刻しない人ですね?


「…珍しく遅刻ですか?」

「お?よくわかったねーさては常習犯だなー?ちょっとココ最近忙しくてねー…」

「それはいい気味ですね。」

「容赦ないなー」

「私まだ怒ってますよ?」

「あらら、根深い女の子は嫌われちゃうよー?」

「いいんです、友達もいますし私にアタックしてくる子もいますから。」

「私と一緒だねー」

「…モテるんですね?」

「そりゃモテるさー…見てよこの顔イケてない?」


キリッとしつつドヤ顔を向けてきます。

…まあ…確かにかっこいい顔、高い身長17…6?位ですかね?

すらっとしていて手足も細くてでも適度に筋肉が着いてて…もしや王子様とか言われるやつでは?筋肉まみれのこの学園ては貴重なイケメン枠ですか?


「…まあまあです。」

「お、美人に褒められると嬉しいねー」

「褒めてないです。」

「またまた〜照れちゃってー」

「…むっ、確かにかっこいいですがあなたよりソフィアちゃんの方がかっこいいです。」

「お?…あ〜あの金髪美人さんか〜あれはまたカッコかわいいの極地みたいなもんだし比べられるとねー」


確かに、ソフィアちゃんの顔はイケメンにも見えるけど可愛さが隠しきれてない感じですもんね…志星さんは最近なんというか可愛さの裏に隠れた黒さが隠れてこなくなってニヒルな笑顔が似合う童女になってますけどね…


「…(ブルッ)…なんか…寒気が?首…」

「?どうしたんです?」

「や、なんでもないさー!」

「それより、最近忙しいとは?戦争の事後処理ならもうそろそろ終わってもいいはずでは?」


戦争の後処理は大変だったそうです。主に急組が。

荒らした教室の片付けに戦争で負けた事で先生からの追加の課題、それに私たちの教室の掃除も一月代わりにやってくれるとか。

便利ですねー。


逆にその程度しか無いはずでもうそんなに困ることは無いのでは…?


「あー、私体鍛祭役員やってるからね、最近準備で放課後まともに訓練も出来ないんだよね……」

「へー、体鍛祭ですか…体鍛祭?」

「あれ?知らな(ジリジリジリジリ!!!!)あー!?やっばい遅刻だ!」

「え?あ!やばいです!今日の一限は熊先生…ひぃ!」


わー!遅刻遅刻〜☆

じゃないです!マジでほんとにやばいばい(?)

これで今月3回目ですからね!



_______________




「……………光威」

「…はい…」

「…………俺は…難しいことは、言っていない。…わかるか?」

「……はい…」

「………遅刻をするな…とは、もう言わない。」

「…………はい…」

「………だから、せめて回数を減らしてくれ。…その、頼む。」

「……すいませんでした……」


……この人は重里(しげさと) (はかり)先生。

私より無口で授業以外ではほぼ喋らない先生です。

通称熊先生。


元々クマみたいな見た目と強面な所から着きましたが今ではプー〇ん的な意味合いの方が強いです。

その…とても優しくて、怒らないんですけど…お説教が妙に優しくて逆に罪悪感が湧いてくるタイプのもので……


「…………ん、なら…いい…座れ」

「ありがとうございます…」


こう…凹むんです。

いや私が悪いんですけど…爺やが怒ってきてもなんにも思わないし志星さんに怒られた時は怖いけど熊先生のは……こう……素直に申し訳なってくるんですよね…


「ふっ…おはようひかり、今月3回目ね」

「ひかりちゃん、そろそろ私が毎朝起こしに行きますよ。色々しますよ、色々。」

「おはようございます…志星さんその手をやめてくださいその手をワキワキしないで…ま、まだ三回目です、どうにかなります。」

「ひかり、今日は5月3日よ。オールアウトよアウト」


あ、ちなみに熊先生の担当は筋史。

数学に比べればマシですけど眠くなるんですよね…暗記科目ですし…


「……わかるか、つまりこのトレーニング方法と2347年の筋トレにおける……」

「…今何ページですか?」

「38よ」

「ありがとうです」

「どういたしまして、ノートちゃんと取りなさいよ。」

「はーい…」


…ふむ、何書いてるんですかね…あ、何だかいい髭と筋肉が書けそうな写真が…


「…丁度いい、光威。下の段だ…読め。」

「…あ、はい。えー……

『…やめてっ!私のダンベルに何するの!?………ふんっ所詮この程度のダンベル相手にならんか…次のダンベルを探しに行くぞ!…………待って!あなた!この筋肉は産まれたてなの……』

…………あれ、これ違いませんか?」

「…………………………座れ……」

「あ、はい」


これ2日前にやすみさんが貸してくれた『ニクハライド』ですね。

やたらおすすめしてきてて…何故か筋史の教科書のカバーがかけられてて気が付きませんでした。


確か誰にも見せるなって……あ、なんかすごい睨まれてる気がします。

怖くて前が見れません。やすみさんですね……


「…………さいってい!!なんでよりによってニクハラ…後で覚えてなさい……」

「くっ…お腹痛……ふふふふふ…」

「ひかりちゃん、今日のノート写させてあげませんからね」

「大丈夫、元々写す気は無いか(ペキッ)ん〜!?久々ですっ…………」


くっ…若干きもちい…癖になります…




その後しばらくして授業も終わり、やすみさんから制裁を受けなんやかんやあって昼休みに、寝てれば一瞬でしたね。

途中西森先生にぶっ叩かれましたけどね。まだいたいです…




「終わりです!ご飯食べいきましょう!」


昼休みのチャイムがなり睡眠も取れた私は元気いっぱいですよ!午後の訓練は張り切るためにもまずは食べなくては!


「ん〜!疲れたわ、行きましょうか今日のメニューに確かプロテインスイーツの新作が入ってたわよ」

「あ、すみません…私体鍛祭の集まりがあるんですよ。お昼はおふたりで、では!」

「あら、そう行ってらっしゃい志星。」

「あ、頑張ってくださいー……?」


今日のお昼はソフィアちゃんと2人です。珍しいですね…

それにしても、体鍛祭、体鍛祭ですか…


「…体鍛祭ってなに?って顔してるわね。」

「…そんなことありますね。」

「だと思った、ほら先にご飯取ってきてから話しましょ」

「今日はかれーを食べます!」

「好きねぇ…」


かれーはとても美味しいです!

今日はぱんが……ぱんですかね?

これ、え?なん……なんですか?あ、いやそっちのなんじゃなくて……えっと……はい、あ、これがナンって言うんですね。美味しそうです。


「あなたなにおば様と漫才してるのよ…」

「?よく分かりませんがこれ!なんって言うんだそうです!もちもちしてますね!」

「はいはい、いっぱい食べなさい。あ、こら服に跳ねるから前掛けしなさい。紙のやつそこにあったでしょ。」

「むぐむぐむむむぐむぐむぐぐ」

「食べてから話しなさい……いただきます。ん、やっぱりここの料理美味しいわね。うちでもものによっては出せるわよ。」

「んっんっんっ……ぷはっ。美味しいですね!爺やもあのカップ麺以外作れるようになればいいんですけどねー」

「…光威家はお金持ちなのか貧乏なのかもうよく分からないわね……」


爺やとお母様とメイドさんが何人かいますけど何故か料理できる人は1人もいませんね!


確かお母様が作ってたとか何とか。……あのカップ麺はお母様でも作れる料理という名目で爺やに渡されたとか。

爺やは帰ったらクビですねクビ。


「あ、忘れるとこだったわ。体鍛祭のことについてよね。」

「んんむぐむぐんむぐんむむぐ」

「はいはい、何言ってるのか分からないわね」

「んむぐっ……んっ!?……んくっぷはっ…………舌かみまひた……」

「美味しかった?」

「まあまあです」

「そ、で体鍛祭についてなんだけど……どこから話しましょうかね……そうね、一つだけ言えるのは……これは素手で行われる対学年の……


戦争よ」


「……んぐっん!?んー!んんん!んっん……んー!?」

「ちょっと!?ほら水飲みなさい!」

「んむぅー!?」


まっまた戦争ですかー!?

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