10番
風呂回なのに風呂要素薄いです。ごめんね
10番
私はただいま混乱の中にいます!アワアワのお風呂で遊んでいたらショートスレンダーな人に話しかけられたかと思ったらとんでもない情報が教えられました。
「だ、代理戦争ですか!?」
「うん♪そーそー!うちとやるらしいけど本当に?」
「…そんな…えっと……」
「まーやるからには覚悟を……」
「…代理戦争ってなんですか……?」
「………………」
あっ、そんな予定が全部崩れたみたいな顔しないでください。頑張って理解しますから……
「まっ、まあ!?とりあえず戦争やるってことを知ってもらえればいいのさ!」
「……はぁ……」
「ね?戦争は申し込みしなきゃ行けないんだけど……うちから申し込んでもいいかな?」
「…はい…?あるならいいんじゃないですか…?」
「うんうん、素直で助かるなー!じゃあねー!」
「…え?いや一体どういう……わあっ!?」
「あ、その辺石鹸で滑るから気をつけてねー♪」
「あー!滑るー!?あっあっあー!へぶっ!」
「さっきのは録音しておいたから安心してねー♪」
「…ま、まってー!?」
よ、よく見ると彼女の手には黒い機械が!?壊れないんですか!?なんだかとんでもないことをしてしまった気が……
そ、それより鼻が……鼻が痛いです…思いっきり転んじゃいました。
「…う……」
「光威ちゃん!?な、何があって…うわっ!?なんですここ、すごい滑るじゃないですか!?」
「あら、どうしたのふたりともぉっ?!?」
あ、お二人共いつの間に……あっ紫条さんが尻もちついてます。おっきいおしりが…ああ〜痛そうです……
「くっ!なんなのよこれ!?誰かのイタズラでしょ!?」
「悪質な…本当にこの学園じゃなければ問題になるレベルですよ!」
「…さっき、1年急組の人が……」
「え?犯人分かってるんですか?」
「どいつよ!こんなことしてただじゃおかないわ!たたっ斬ってやる!」
「…うん、代理戦争があるらしいから。そこで切りましょう……」
「ええ!そう……ね?」
「……は?光威ちゃん?今なんて……」
「…え?だから…代理戦争が1年急組と1年覇組であるらしいよ……?」
「…………どうして少し離れただけでこんなに色々問題を引き起こせるんですか……!?」
「……クラスのみんなになんて言えばいいのよ……」
あれー?
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「…要はまた騙されたんですね光威ちゃん……」
「…………面目ないです……」
お風呂をでて紫条さんのシャツを借り今私の部屋に一旦集まることにしました。
と、言うのもどうやら私はかなりとんでもないことをしてしまったみたいで……
「いい?光威さん、代理戦争は1年生でも出来る唯一のランキング戦よ。でも1年生のうちは起きないはずだったのよ……」
「…なんでですか?」
「これは2、3年次と違って『お互いに合意がない限り起こらない』からよ…」
「そしてその戦争で得られるものと言ったら教室の設備、後は…訓練所のクラスごとの使用時間の優先可。です…」
「…つまり…?」
「私達覇組は元々成績の良い特待生が多くいるので訓練室の順序も優先的になってて戦争するメリットがないんですよ……」
「……覇組って優秀なの…?」
「そりゃあ…一応私も特待生ですし紫条さんも戦闘訓練で相当な点数出してましたよね?」
「ええ、まぁね。」
「何かしら特化しているか総合点の高い人が集まるんですよ覇組は。光威ちゃんも多分力試でかなりいい点数を取ったのでは?」
「……ええと、確か……496点でした」
「496!?」
「なっ!……光威ちゃん特待生だったんですか!?」
「…そうなの…?」
「この学園の試験は相当厳しいのでどちらかでも450以上取れた人は特待生として入れるんです……」
「…おおー!」
「…おおーじゃないんですよ……」
「なるほど…道理でこんな頭でも入れるわけね……」
「はぁ…話を戻しますと代理戦争は互いに合意が必要なんですが…光威ちゃん?申し込みしていいって聞かれて『はい』って答えちゃったんですね?」
「…その……はい……」
「厄介ですよね……過去に先輩達が1年生の時でも戦いたいなんて言ってクラスの誰でもいいから合意すれば戦闘可能になるなんて無理やりな方法を作るんですから……」
「めちゃくちゃじゃない……」
あわわわ……なんて事に……つまり私のせいでクラスを巻き込んだなんの意味もない戦争をしなければ行けないことに……あわわわわわ……
「多分、明日にでも条件決めの為にやってくるはずです……」
「……わあああああん!どうしよう!どうしよう明さん!?私のせいでええええ……」
「え!?ちょっと泣かないの!」
「ちょっ…写真……とりあえずまずはクラスの皆を集めましょう。対策を建てなきゃ!大丈夫!私に任せてください!」
「ぶれないわね……」
「うえええええええ……ありがとおおおおお……」
「はいはいよしよし…ほら泣かない……」
「お母さまああああ……」
「誰がお母様ですか」
「私頑張りますよおおおお!!!!!!」
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「はいっ!という訳で!第1回覇組会議を開催します!」
「「「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」
筋肉の……筋肉の群れが……
「静粛に!静粛にしなさい!」
「「「イエッマアアアム!」」」
「よろしい!」
「…あの紫条さん……これは一体……」
「ああ、あなたは初めて見るのね。これは筋肉(offバージョン)よ。」
「えぇ…?」
普段見ている眼鏡の彼も本ばかり読んでる彼も運動部の彼も……
「…筋肉……」
「全員脳筋よ」
「あの……ところで明さんは何を……」
「さあ?わたしにはもう理解できないわ……」
「諸君!戦争は好きか!?」
「「「うおおおおおおおお!!!!!!」」」
「…なんか聞いたことあるフレーズ言い始めましたよ」
「……まぁ彼女張り切ってたし…しばらくしたら戻るでしょ…」
明さんはどこに行っちゃうんですかね……
「ねぇ」
「…?なんですか?」
おや?クラスの端っこにいた女子です。このクラスは女子は私たちを入れて5人しかいません。
そのうちの1人……あ、2人とも来てますね。
ツインテールの紫条さんを更にツリ目にしたような可愛いと言うより美人な顔。
もう1人は深めの前髪に顔を隠した最初の明さんに似ている感じの人。
ツリ目の子には…睨まれていますね、私は何か……
「ねぇ、あんたが今回の戦争受ける事になった原因ってほんと?」
「…あ…その…」
「はっきりしなさいよ。どうなの?」
「…はい…私です。私が原因で…することになりました。」
「そ。で、あんたは何してんの?」
「…え…?」
「あんたはあのちっちゃい子に全部任せて?ここでなにやってんのって聞いてるの」
「…やすみちゃん…いいすぎだよ…」
「うっさい、あんたは黙ってなさい。」
「…私…は……」
私は…今全部明さんに任せてしまっている。私がこうして原因だとはっきり分かっているのになのに……
「はっなに?そうやって黙ってればいいと思ってるの?」
「ちょっと、あなた。さっきから聞いてればなんなんですの?」
「紫条さん……」
「なに?あんたもその子を庇うの?はっいいわねそうしてれば何でも守ってくれると思ったままで、いつまでもそうしてれば?」
「なんですって!私の友達に……!」
「紫条さん」
「!……わかった、どくわ…もう……」
私は紫条さんを押しのけてツインテールの子の前に立ちます。
紫条さんは空気を読んでくれて明さんの方に行ってくれました。
……2人はとても優しいです。
だから頼ったままには出来ません!
「なに?怒って出てきたの?」
「…別に、怒ってはないです。全部本当のことですから。でも……一つだけ勘違いしてます。」
「?」
「私は…責任を放棄する気も任せる気も無いです。」
「あら?じゃあどうやって……」
「私が」
「……?」
「私が全部倒しますから。」
「…………は?」
「私が責任もって……1年急組の生徒を1人残らず倒します。」
ツインテールの子は信じられ無いものを見るような目で見てきます。
でも私は逃げも隠れも押しつけも全部する気はありません。
それは友達にやることじゃないですから、私は私の仕事をしっかり果たします。
明さんは筋肉達を指揮しています。
恐らく私にも役割を振るつもりでしょう……でもごめんなさい。
後で……おしおきは受けますから……
次の日やってきた急組と場所、条件を決め。
そして1週間後……戦争当日になった。
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side急組
「さぁみんな!1の覇組に宣戦布告は完了したよ!」
「「「うおおおおおおおお!!!!!!」」」
「よしよし!元気がいいね筋肉共!」
「作戦は昨日伝えた通り!我々急組は戦闘特化方が多数います!逆に覇組には勉強特化方が多数います!」
「おっけい?皆そいつらを各個撃破していくこと!した後に戦闘特化型を多対一で撃破!それと……いくつかのトラップ、作戦を考えているからね!みんな昨日教えた指揮道理に動くこと」
「「「了解ィッ!!!!!!」」」
「よし!…………戦争!開始だよ!」