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真・ミミズ転生   作者: りょん
5/10

エルフ令嬢が出ると読んでもらえると聞いて


「貴方もミミズ転生していたのね」

 不意に声をかけられる。


挿絵(By みてみん)


「まさか!ミミズエルフか!?」 

 ミミズの容姿にエルフの耳、着ている服は令嬢である。

 勇者の俺よりキャラが濃い。由々しき事態だ。

「私もミミズを助けたの。三匹」

「なっ……三匹……だと」

 驚愕する。

 助けるのが一匹じゃ足りなかったとでも言うのか。

 何故、俺にはエルフ耳が無いんだ。

 ミミズ勇者?そんなものよりミミズエルフのほうが可愛い。

 可愛いは正義である。

 こいつ......放ってはおけない。俺の沽券に関わる。

 これがっ、これが怒りか!

 真っ黒な感情がわきあがる。俺は覚醒し、エルフ耳がはえた。

「勝負しろエルフっ娘。

 どちらが真のエルフミミズに相応しいか。

 ミミズのプライドを賭けて。

 俺の地獄エルフ耳をなめるなよ?しょっぱいぞ」


 俺はエルフ耳を羽ばたかせる。

 俺には解る、飛べる。

 ミミズが宙をまう!これぞ新技!!!!!!

 ふぁいや~ぼ~る!

 技名からは想像できない、全く関係ない動きでエルフミミズを翻弄する!!

「なかなかやるわね。なら私は!」

 ばぎっ!ばきばき! 

 ミミズエルフがどんどん肥大化し、ついにはミミズ神の姿になってしまう。

 こいつ、俺がミミズ神を愛してると知っていて……

 これじゃ攻撃できない!

「俺の、負けだよエルフミミズ。

 名前を教えてくれないか?」

 認めたくないが、初の負けだった。

「私?私の名前はミミリー」

 なっ!なんだと!

 その名前は一話に登場して敵にやられた最愛のミミズの名前!!!!!

「そうよ、私は転生したの。

 令嬢エルフミミズに!」

 ヒロインかよ!

 まさかの展開に驚きを隠せない。

「今夜僕のベッ土においで」

「はい、愛してるわミミガー」

 

 グサッ


 暗殺なら深夜に限る。

 勝てないのなら手段は問わない。

 ぼくはミミリーをころした。

 あいしてるよミミミリー。

 ミミリーの耳を剥ぎ取り、ぼくの耳を増やした。

 ダブルエルフ。

 最強の称号を手に入れたのだ。

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