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レオーネ村にて

 ここはレンブラント王国から遥か遠くの農村、レオーネ村。近くを流れる川がもたらす、恵みの水によってワイン作りが行われている。ここでもまた時を同じくして命を授かった少年がいた。彼の名はテオ。彼もまた、三日月の輝く夜に生まれた子供であった。

 テオは元気に育ったが、テオの家は決して裕福ではなかった。5歳になったテオは父や姉と共に、農作業に励み、学校などにいっている暇などみじんもなかった。そんなテオの唯一の楽しみと言えば、森に入って木の実をとったり、無視を捕まえたりすることだった。人気のない静かな森はテオの好奇心をくすぐった。森はテオの学校だった。

 あるときだった。いつものように森に行くと、一人の少女が歌いながら花を摘んでいるのを見かけた。森の中には木々に囲まれた丘のようなところがある。一面に花が広がり、テオにとってそこは絶好の昼寝の場所だったのだ。だが、今日はとても寝ることが出来そうにない。

(ちっ!俺の昼寝場所に居座りやがって。ちょっと脅かしてやろうかな・・・。)

そう思って気の木陰から様子をうかがっていると、

「きゃ~!誰か~!誰か~!どなたかいらっしゃいませんか~!」

と声を上げて叫んでいた。見るとそこには大きなニシキヘビが少女のすぐ近くまで来ていた。シューと音をたてて少女に迫っていた。

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