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森の王さま

作者:

しずかな 森の 奥の 奥、

そのまた ずうっと 奥の 奥の

りっぱで かわいい おやしきに

小さな 王さま くらしてた。


王さまはね、まほうが 使えるの

とっても べんりで すてきな まほう

王さまには ひとりで できない ことなんて、

なんにも ないんだよ


王さまはね、何だって 持ってるの。

野花で つくった かんむり だって

じょうぶな 丸太の ぎょくざ だって、

ぜんぶ ひとりで つくれるの

けれど いちばん ほしい ものは

いつだって なんにも 手に入らない

もしも この服 このくつを

すてきだねって 手にとって

わらう こえが きこえたら

どんなに どんなに 嬉しかろ。


王さまはね、たいくつなんて しなかった。

朝は きょう 着る 服を 決めて、

もやの なかを ゆっくり さんぽ

昼は おやしきの 外に 出て

あまく じゅくした 木の実を つんで

おいしい ジャムを つくったり

おおきな おおきな 木に のぼって

空から 森を ながめたり


雨が ふっても 大丈夫

へやで きれいな うたを うたって

草笛 ふいて たくさん おどるの


夜に なれば ごはんを たべよう

ごはんは 召使いが 出して くれる

草で 編んだ 人形の 召し使い

ごはんは いつも 二人ぶん つくらせる

ある日 だれかが とびらを たたいて

たずねて きても いいように

どれも とっても おいしい けれど

ほんとは 王さま 知っていた

たべながら 楽しい ものがたりや、

きょう したことを だれかに 話して

くすくす わらって たべたなら

どんなに どんなに おいしかろ。


ねむれぬ 夜は おきだして、

ふわふわ 草の 上で ごろり

お月さまを 見上げよう

きらきら ひかりに つつまれて

おかしい たのしい 夢を みるの

そのとき だれかが となりでつそっと

このてを にぎって くれたなら

どんなに どんなに 嬉しかろ。



ちょっぴり 眠たい おやつの じかん

王さま 紅茶と ケーキを もぐもぐ

窓の 外を ながめてた

だいすきな 紅茶に じぶんの かおを

うつすと ゆらゆら かなしそう

あれあれ 困った どうしたものか

お砂糖 たっぷり いれたのに

なんだか ちっとも あまくないや

召し使いが とびらを たたいて

「あすの おやつは なにに いたしましょう」

王さま そこで ひらめいた

召し使いが つくれる のなら

ともだちも つくれる はず

ねえねえ なにか 話を してよ

すると そいつは からだを そよそよ

しばらく だまって こう言った

「あさっての おやつは なにに いたしましょう」


夜の とばりが あたりを つつみ、

だんろの ほのおも ねむる ころ

王さま 夜道を てくてく とことこ

空には まあるい お月さま

宝石 みたいな ほしたちが

きゃらきゃら なかまと わらってる

むっつり だまって それを みてると

王さま 急に かなしく なった

じまんの 青くて おおきな めから、

なみだが かってに ぼろぼろ ぼろぼろ

さみしい ぶんだけ ぼろぼろ おちた


きれいな 服を ほめてもらえないことも、


森で たくさん 遊んでもらえないことも、


たのしい おはなしが できないことも、


いっしょに ごはんが たべられないことも、


とっても とっても さみしいけれど

なみだが ぼろぼろ ぼろぼろ おちて

ひとりじゃ ぜんぜん とまらないとき

頭を なでて なみだを ぬぐって

だきしめて くれる ひとが いない

そのほうが きっと

とっても とっても さみしいよ



ないて ないて なきつかれて

ぺたりと すわった 木の下で

王さまの ほっぺに 葉っぱが ひらり

かおを あげた その てのうえに

まっかに うれた きれいな りんごが

まるで なぐさめる ように ぽとり

王さま やっと きづいたよ


うれしいときも たのしいときも

かなしいときも さみしいときも

森は ずっと みていてくれた

いつだって そばに いてくれた


王さまは ひとりじゃ なかったよ


それから 王さま まほうを すてた

そうして 小さな 花に なった

王さまの おめめと おんなじ いろの

青くて 青い 花になった

そうして そうして 永遠に

あの 木のしたで さくのでしょう

やさしく かける かぜと おしゃべり

ありの 行列を みおくって

夜は つちに からだを あずけて

とっても 幸せな ゆめをみて


まほうは もう つかえないのに

王さまは ほしいものを ぜんぶ てにいれた

きょうも あしたも あさっても

そうして さいて いられたら、


どんなに どんなに 嬉しかろ。

はじめましてこんにちは、はねがやという者です。

お楽しみ頂けましたでしょうか?(というかここまで読んでくださった方はいらっしゃるのだろうか)


まだ日本語もわからぬ中坊が書きなぐった最初の詩なので色々と至らぬ点もあると思いますがご容赦下さい。


ご感想やアドバイス、誹謗中傷どしどし応募中ですのでよろしくお願いします。


これから連載小説なども書いていけたらと思っています。読んでいただけたらなんかもう虫歯治りそうなぐらい嬉しいです。


この詩を読んでくださって本当にありがとうございました。

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