第1話 君のヘマじゃん
「なんだ?これ…………」
俺はゆっくりと、不思議ななにかに向かって歩く。
なぜだろう。俺の手が、腕が。存在自体理解できぬ、緑に輝く魔法陣に触れてしまった。
反応ができない速度。まるで光の速度と同じだと。
そうやって思った。
触れた瞬間といっていいだろう。
おそらく魔法陣の中にいる少女の意思とは関係なく発動した。
雷が直撃したような感覚、衝撃が体を襲った。
魔法陣を中心として周りに威圧感の塊のようなオーラが纏われた。
「なんだ!?急にっ!!!」
俺が抜刀術で切り崩した山、岩が一直線だったはず。それがオーラによりえぐれていく。
「響流っ!ファースト・前衛特攻!!!!」
剣堂家に伝わる剣術。それを俺流に改良したもの。それを響流と名付けた。
響流は体内を巡る血液を片眼に集め、眼に映る全てのものをすぐに理解、記憶する。
そして、5つの技がある。
そのうちの一つがファースト前衛特攻
魔法陣を中心とした衝撃波を"斬る"。
俺は通常時よりも強化した眼を頼りに風の流れを読み、衝撃波を斬った。
高速で動く俺の腕。そしてそれを捉え続ける通常時の青の瞳から変わった、赤い瞳。それは命を燃やす炎のような色だ。
少しずつ。魔法陣に向かいながら斬る。
だが押したり、押されたり。これの繰り返しだ。
キリがない。しょうがない、ギアを1段階上げよう。
「響流!!!セカンド・前衛特攻!」
これは能力の上昇。片眼のみにならず腕、脳にも多くの血液を運ぶ。
ギアは3段階ある。セカンド、サードは命を本当に燃やして動く。
まあ、それは今後説明しよう。
(右からの攻撃……そして中央。いや、薄いけど左からも……)
空気がまるで鋭い剣のようだ。
剣と剣が交わった時、まるで鉄を使い、刀を打っているような音。
透き通った鋭い音。
ギアを上げ、少し経った頃。
「響流っ!!!雷撃……」
俺は手で触れる距離まで詰め、しゃがむ感じ。片足を伸ばし見上げる形になった。
そうして、俺は言った。
足を踏み込み、緑色に輝く魔法陣。そして触れられないバリアだと思われるナニか。
それを俺は一撃で斬るイメージだった。
俺の一撃で中の人が気付いたのか。それとも一撃でバリアを破壊してしまったのか、どちらかわからない。
だが、一つ。確かなことがある。
魔法陣から中の女性が出てきた、と言うことだ。
「ん、んっー!はぁー!久々に起きた〜」
バリアを解除?それとも破壊して出てきたのは青紫っぽい髪色をした長髪。両耳に翡翠色の耳飾りをした女性?というか女の子?とも思える人が起きた。
17歳ほどだろうか。
「んん?君は誰なんですか、?」
「あ…うん。俺は剣堂響だ。
タソガレ高校の三年。それで、俺は君について聞きたいんだ。あの魔法陣のようなのはなんだ?!魔法なのか?」
「ごめん。まだ寝ぼけてて…。えっと…響くん。ゆっくりできるとこに行きたいんだけど」
「はぁ。じゃあ俺の家に行くか?」
「家?というのは分かんないけど、私が快適にいれそうなとこね!」
(なんだこいつ…?俺は知らない女性を家に連れていいのか?捕まりそう………」
色々考えながらも家についた。
俺の家は有名な一族っていうのもあって豪邸だ。
玄関から廊下、それから応接間に入った。
「で、君はなんなんだ?宇宙人?」
2つの対角に置いてるソファーに座り、俺は口を開いた。
「宇宙人じゃないですよ!私は魔術師ですよぉ!しかも大魔術師!ちゃんと敬ってください!!!」
「ん…???魔術師?おいおい、そう言う冗談は…」
「冗談じゃないです!」
「うん?…え〜。魔術師?そんなファンタジーな?」
「いや!信じてよ!さっき見たでしょ。自動展開のバリアを」
俺が呆れ気味。彼女は真剣で恥ずかしい感じだろう。
色々聞いていくと、ファンタジーだが、色々分かってきた。
日本にダンジョンができたのか、急に漫画の世界ののうになったのか。
それもこれも全てこの女のせいだった。
「えっと。まとめると君はアルスラール・フェルトガードっていう名前で、君が転移魔法を使ってこの日本にダンジョンを転移させたってこと?君のヘマじゃん。大魔術師の責任感とかないの?」
「ちょっと待ってください!言い方がひどいです!」
「いやいや。聞いてた感じそんなだったよ」
彼女は悔しそうにして、話してる間に置かれていた紅茶や菓子を食べて、幸せそうにしていた。
やはり日本のお菓子は最強なんだろう。
次は早く書きます。多分。




