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第12話 ドンと来い!です!

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「じゃあ、行きます!」

 心を落ち着かせる。深く息を吸い、心拍数を一定にする。なぜ一定にするか?

 その答えは技にある。

 協奏曲コンチェルトは、繊細な技で、剣堂家の特殊な体、魔剣、その2つがあるからだ。

 だから、整える。

 ちなみに協奏曲は独奏楽器と、オーケストラの共演と考えてもらって構わない。

 独奏楽器は俺。オーケストラをルトの魔剣として、この名前をつけた。




 (協奏曲)そう唱え、剣を握り直す。

 氷を剣に纏わせるイメージで…。

 自分の体だけじゃなく、剣にも神経があるように。集中!

 あたりに少し、雪のようなものが舞い始める。

 吐く息も白い。

間奏曲アントラクト氷河斬氷ひょうがざんひょう!!!!!」

 あたりに舞う雪が、衝撃だけで見えなくなるような威力。それを全てルトにぶつける。

 剣を遠心力で、最大まで火力を上げ、斬る。

 バリアに剣がついた衝撃。それを合図に、纏っていた氷が肥大化。あたりを覆い尽くす。

 まるで氷河期のよう。

 あたりは氷で埋め尽くされている。

 太陽があったとしたら、溶けず、全て反射されそうな感じだ。暑さなど感じない。全てが、凍っている。

 空気も例外ではないだろう。

 空気中の水分も凍り、雪になっている。



「響くん。いいですね!私のバリアに少し、ダメージが入りました!これなら、5層までは大丈夫でしょう!最初からの成長がすごいです!!!」

「そうか。ありがとう。じゃあ、次行こうか…」

「ドンと来い!です!」

 彼女の笑顔は、太陽のようだ。

 この空間には太陽がない。

 だが、彼女の笑顔はまるで太陽。その存在だけで、俺が作った氷河期はなくなってしまうようだ。



「次は、雷槍らいえい五重奏クインテット!」

 雷槍という、名前の通り、雷の槍を飛ばす。

 元々、複数を同時に飛ばすことができる技だが、これを複数個を五重に打つ技だ。

 


「最後、大技をやる。いくぞ!主題曲テーマミュージック!!!一年の季節オールシーズン!!!!!」

 この技は、基礎5術を全て使う技。

 かなり集中力が必要だ。

 雷で、相手の動きを止める、制限。

 風で、妨害。追い風で動きを早める。

 炎で、体力の減少。攻撃力の上昇

 水で、足場を奪う。水圧を変え弾丸に。

 氷で、妨害、攻撃力の上昇。

 


 様々なことを考えるため、判断をミスると自分が致命傷になってしまう。

 ハイリスクハイリターン。 

 諸刃の剣。

 一長一短。

 色々な言葉が頭に過ぎる。

 だが、俺はこの技を使うことにする。

 


 ルトはいつも通りに俺の技を全てバリアで防ぐ。

 そして、毎回褒めてくれる。

 ……あいつみたいに………俺、強くなれるかな。

 




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