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プロローグ

 2XXX年  

  現代から約300年前

  日本 現在の神奈川県の山奥



 ある山を登山している人がいた。

 ザクッ。ザクッ。という音を出しながら山道を進んでいく。

 木漏れ日が目に刺し続けていながらも、登山家は迷いなく一歩、また一歩と進んでいく。

 登山家がだれからも止められず、進んでいると

 ズドンッ!

 と、山が震えた。いや、山が唸ったのであろう。

 登山家は山の唸りに耐えれず、倒れてしまっている。

 ズドンッ!ズドンッ!と、何度も、何度も山が唸っていた。

 数分後、山は静かになった。

 登山家は安堵したような表情を浮かべた。

 だが、それは勘違いだったと、体で理解した。

 鋭い衝撃波が登山家を襲う。

 木や石、岩が縦横無尽、無重力のように飛び続けている。

 強風も収まり、目を開けると異様な光景が広がっていた。

 周りの木が吹っ飛び、周りには草がちぎられたような土のみだ。

 さっきまでは、木漏れ日が見れる程度だったのだが今は違う。

 山の崖は剥がれ、中の大きな岩が見えるほどだ。

 そして山頂あたりを見ると、ひどい風景を見てしまった。

 山頂には見たことのない紫色、赤色の魔法陣のようなものが大小、浮かんでいる。

 それは登山家には不可解なものだったのであろう。発狂し、走ってしまった。

 魔法陣がランダムに浮いていたのが円状に、幾何学的に移動した。

 魔法陣が怒るように輝いた。

 数秒の静寂

 巨大な穴が開いた。

 だが、巨大な穴は瞬きの間にコンクリートのようなもので蓋されてしまった。その上にはある人がいる。



「速報です。日本全土において巨大な空洞、そして約500Mの塔が数秒の間に出来ました」

 ニュースの画面が切り替わり、神奈川のある山を写した。

 ニュースを見ている人は、不思議な者をご覧になるだろう。それは漫画やアニメの世界でしか見れるはずない、黒いローブに身を隠した人が映る。

 だが、それを写したのは間違いだろう。

 ローブの中から長い杖を取り出し、魔法陣が空を飛ぶヘリコプターの下に現れる。

 杖の中央にある赤い結晶が反射のせいなのか、それとも魔法の力なのか、うすく輝いた。

 結晶が輝くとヘリコプターは粉砕。

 それはだれも見ることはないであろう。美しい魔法を見る者は今後300年は現れない。それが運命なのだ。

 ローブで身を隠した魔術師は森の中に進んで行った。

 破壊されたヘリコプターから落下するカメラマンが捉えた。

 それは、何より残酷で、凄惨で、美しい姿だった。

 

 

 

 現代から300年前

    大魔術師アルスラール・フェルトガード



 大魔術師アルスラール・フェルトガードは現在危機的状況だった。それは大国家【ルーア】の危機でもある。

 【ルーア】は魔術の発展が大きく進歩しており、知恵や技術で進歩した国家ではなく、魔術の力で進歩したのであろう。

 だが、魔術の国家でも、決して魔術だけで進歩したのではない。

 発展した街のすぐ近く。そこには巨大なダンジョンが2つあった。 

 この世界ではダンジョンが大小問わず、たくさんある。

 ダンジョンを攻略すると金銀財宝!とはならず。でも少量は金とかありますよ?

 でもみんな、財宝より魔力の総量を増やす鉱石を求めて攻略するんだよね。

 【ルーア】のダンジョンは一際違っていた。レベルが違うのだ。普通のダンジョンは20階層までしかないのに、50階層とか普通にあるからね!でもそのおかげで多く魔力を増やす鉱石が多いんだよね!だからこのダンジョンは価値が高い。みんな狙う理由がわかるよね。

 しかもこのダンジョンは最後の階層まで攻略されていない。そこまで行ったのは一つのパーティだけ。

 そこを攻略するため多くの人が亡くなった。



 そして私の状況は、ダンジョンの権利ほしさに他国と戦争途中。

 大魔術師7人で後ろから魔力探知で前の状況を常に確認。そして近くの魔術師に指示を送る。それを繰り返すだけ。

「魔術師アルセ。魔力増幅装置をこの部屋に運んでおけ」

「了解しました」

 大魔術師の1人大魔術師ゴルドーファマ・ガララが言った。金髪のロングで美しい髪をしている。多分広範囲魔術を使うのであろう。


 この世界の魔力は不思議だ。魔力は人類が生まれる前から存在した。魔力はこの世界が誕生したところから存在している。つまり自然と同じだ。魔力=自然エネルギーなのだ。

 自然エネルギーは日光を浴びたり、呼吸すると回復する。人間にとって当たり前、動物にとって当たり前のことをすると回復する。

 私は最強の魔術師なので、回復力が多いんです!

 でも、他国もかなり多くの国から支援を受け続けている…。これは長期戦か。

 でも、まあ長期戦になっても。私、エルフですから。

 数百年経ったとしても死にません。最強なので。

 でも危機的状況なのは違いない。私以外の大魔術師6人や、魔術師は大丈夫そうだが、魔法使いがみんな倒れていく。

 魔力切れだろう。もう6時間は戦っただろう。最前線の防御魔法、攻撃魔法を使っている魔法使いは倒れてしまうだろう。 

 さすがに私とて見過ごすことができない。

 完璧で天才な私は思った。こんなダンジョンがあるからこの国家は狙われるんだ。だから、このダンジョンを転移させればいい。と。

 でも、この考えを実行してしまった。

 ネタバレ。この判断が私の人生で一番のミス。



 私は一度、部屋を出て廊下で杖を取り出し、この街全体に大きな魔法陣を広げた。

 ある人は驚き、ある人は困惑。戦争での魔法は止まり、一同困惑だったのであろう。

 私が魔法陣を広げきり、魔法を実行しようとすると。

 最悪なタイミングだ。後ろから魔力増幅装置を持った魔術師アルセが歩いてきて、私の魔法陣が数倍、数十倍と大きくなってしまった。

 私はなんとか止めようとしたが発動。しかもあまりに多くのものを転移させてしまった制約なのか。私も転移させられてしまった。しかも異世界。

 こんな酷な仕打ちありますか!?

 魔術により転移してしまった私は生命を継続することも難しいまま、ダンジョンの上に転移したようです。

 でも、転移した場所は幸運なことに森がある。だが、不幸なことに現地の住民に見つかった。飛行魔術のようなものを使っているのでしょうか?飛んでいます。

 まあいいです。撃ち落とします!

 私がマントから杖を取り出し、魔法を放つ。

 その瞬間、やはり限界だったことを理解する。ひどい頭痛、吐き気、動悸。私は森に隠れるように進んだ。

 一度、長い間休息をとりましょう。このままでは危険です。防御魔法による結界を張り続けるようにして…。



 私はこの世界から逃げるよう、目をつぶった。

 今後300年。起こされることがないことを知らず。



 時は現代。俺?俺は剣堂つるぎどうひびく

 このファンタジーな日本の象徴。ダンジョンを攻略するため、剣術を極め続けた一族剣堂つるぎどう

 実力は過去に類を見ないレベル。最強と言ってもいいだろう。

 この日本は300年前、突如として変わった。ダンジョンの登場だ。

 現代となってダンジョンは3つ発見された。中にはアニメでしか見たことないような生物がいる。俺はそいつらは倒し、元の日本を取り戻すため、日々鍛錬を積んでいる。

 だが、俺は有名な一族とはいえ、高校生だ。遊んでばっかではいられない。

 家は複数の事業を行っていて、それの親会社の社長だ。だから金には困らない。

 俺が家の中でテレビを見ていると、あの日が映った。300年前だ。現代とはあまり変わらずのカメラに映ったのは黒いローブだ。そいつは森の奥に居なくなっていく。

 こいつを見つければ、俺の夢は完遂される。

 俺はそう思った。

 善は急げ。翌日から権力を使って探させた。そして俺は現地に向かった。

 神奈川県某所の山

 そこには、未発見のコンクリートが一部見えている。まるで見つからないよう、上に土が被せてあった。

「ここってことは間違いねえみたいだな」

 俺が口を開けそう言いながら山を進んでいく。

 道を進んで数分、何もない崖があった。周りを見ても特になにもない。

 だが、俺にはそう思わなかった。いや、思いたくなかったのだろう。

 僕は腰にある剣を取り出した。鞘の手前には翡翠の欠片がお守りのようについている。

「抜刀……」そう小さく、小さくつぶやいた。

 ドンッ!と酷い轟音の後、俺の前の崖は一直線、全て消し飛ばしてしまった。

 だが、一部、切られなかったものがあった。

 輝いている。薄い緑色のような色で光っている魔法、そして女性は魅力的だった。

 俺は言葉を失い、立ち尽くしてしまった。言葉を使い、表そうとすることがおこがましい。そう思うような存在だ。

 ただ綺麗だと。美しいと。そう思ってしまった。

 


 

 


 




不定期更新です。1ヶ月経っても更新なしの場合は失踪です。

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