☆日常そんなかわるわけないでしょ
・・・迷ってます私。
喧嘩しながらアタシ達がチャイムギリギリで滑り込んだ時、後から家を出たはずの契と那々來は知らないうちに抜いていたみたいでもう席についていた。(ナナラは違うクラスだけど、ケーがいたからと、天才的なアタシは推測する。)
「ケー!おッはッよォおおおお!!!」
自分でもこんな声どっからでるんだろうと思うほどの高い声を出して契の背中に抱きつく。
「Σ!!?///」
なんか少し普通の反応と違う反応を起こしながらそれでも読んでいた書物に目を落とす。
いつもどうりの反応だな・・・。とかなんかつまらないなーとか思うけど、それは契だから仕方ない。
「なーにやってんだー?メイナ。俺の兄貴に抱きつくたぁ、いい度胸じゃねーか。」
ビクゥと自分の体がしびれたのが判る。
後ろを向かなくても声でわかる。胸の中とか頭の中とか、神経全部に電気が流されるみたいな。少女マンガに出てくるみたいな。まぁそんな感じで。
パッと契から手を離す。
「?」
少し疑問符を浮かべてでもまだ書物に目を落とす契。
後ろの入り口にいるのはやっぱり・・・・。
藤中 伊宇
さっきまで喧嘩してた、ヤツで契の双子の弟であるヤツだ。
「・・・・。伊宇。用ないなら失せて。」
冷たくて重い契の言葉。
「む。特に用ないけど。なんかケイ困ってそうだったから。」
もじもじとイウが言う。
「今はお前がいて困ってる。」
クイッと眼鏡を押し上げながらさらっと返す契。
「ふ・・・フッん!判った帰る。」
メイナ、兄貴に触れんなよ。そういいながら伊宇は教室から出て行った。
「ねぇ、ケー。アタシのさっき、ウザい?」
ちょっと真剣に聞いて見る。
「ウザくはない。別にいい。」
そっけない態度だったけど、まぁいっか。そんな感じ。
契はまた書物に目を落としていた。
どうしようか見通しつきません;;