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【プロットタイプ】終わりの悦

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

本編よりイベントの方が好きですね。

終わりが近いから。

同居人は生き(しに)様を執筆としているが、他にも複数の趣味を掛け持ちしている。動画を漁るのもそう。イラストを漁るのもそう。ゲームに興じるのもそう。夢中になれば、退屈を忘れさせてくれれば、本音の部分では何でも構わないらしい。

ならば何故、退屈以上の面倒臭さを感じる、ネトゲに今日も興じるのか、理解に苦しむ。


帰って来てからの同居人は常に忙しない。家事と趣味をマルチタスクで完了する癖がある為、大抵、空き時間にはスマホを触っている。故に一息着いて、気が休まる頃には就寝の時間が近付いていることは存外ざらである。

今日はどうやら時間内に全てのタスクが完了しなかった様で、死んだ目で空を仰いでいた。片手にはスマホ。画面はネトゲのホームを表していた。

「そんな死にかけになりながらやる事か? 惰性で続けて何になる」

就寝時間、十分前。俺は同居人の頬を左右に引っ張る。何か話したそうに口を動かすので、手を離す。

「終わった時の悦が欲しくて」

暁歌は抓られた頬を摩りながら、また画面を見る。どうやらまだ諦めてはいないようで、操作をしながら話をする。

「やる事が複数あります。時間を捻出して、期間内に全てのタスクを終えます。

やっている間はそりゃ忙しいよ。常に次の一手を、考えて居ないと終わらないから。でも終わった時のやり甲斐って言うのは、やっぱりあるよね」

――私、やっぱり長編苦手だな。終わったっていう感触がしないから。

以前そんな事を苦笑いをしながら言っていた事を思い出す。相方は存外せっかちである。其れは俺にも言えた事ではあるが、決定的に違うのは、生きたがるか死にたがるかの違いだろう。

何があっても生きて何かを残したいと思うのが俺。終わりが見えるならば容赦なく飛び込んでしまえるのが鏡花。其れはある意味、内面に近いところがあるかも知れない。

「瑠依たんは何十年と続く壮大な物語の終わりを見たがるけど、私は忘れちゃうから章ごとに完結するオムニバス形式の方が好きかな。どちからと言えばの話だし、書くとしたらの話だけど」

「終わらせたいのか?」

鏡花の話をよく聞かず、そんな言葉を吐いた。すると相手はただ目を見開いて、少しだけ笑った。

「そうだね。うん。終わりは近い方が良い」

ネトゲのストーリー、あるじゃないですか。

あれを進めるのが本当に苦手で、何時も投げてしまうんですよ。

だから頑張るのは『ストーリークリア後、イベント参加』って奴ですね。


なんでそんな惰性で続けるのかと言われれば、終わった時の感触が欲しいから。

『これで終わり。次はもうない』という達成感が欲しいから。


だから終わりまでの過程が見えるのが好きなんです。

レベリングとか、スキル上げとか、ミッションとか。

分かりやすいじゃないですか。

完凸までの道のりが。


でもプレイヤースキルが求められるものって、分かりにくいから苦手です。

頑張っても叶わないこともあるし。


その『直ぐに終わりを見たがる。生き急ぐ』というのがやっぱり鏡花だなぁと。

『終わり見せられても、まだ次がある』と思えるのが瑠依だなぁと。


生きるの大変。人生は惰性で続けてるし。だからやっぱり区切りが良いものが欲しい。

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