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法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 人造人間の誕生日又は恋人の居ない星のクリスマス  作者: 橋本 直
第四十二章 落ちを付けるアメリア

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第179話 いつものように

「これは……?」 


 しばらく絵を見つめていたカウラの表情が硬くなった。それを見ていたアメリアがにんまりと笑った。


「よく見るとアメリアが作っていたアダルトゲームのキャラに似てるな。特に目元が」 


 カウラの一言に誠は冷や汗が流れ出すのを感じていた。恐れていた指摘。にんまりとかなめとアメリアが笑っていた。


「ああ、これって以前、誠ちゃんに頼んで描いてもらった純愛系エロアドベンチャーゲームのヒロインでしょ?」 


 アメリアの言葉にカウラが固まった。それを見て我が意を得たりとかなめは笑った。


「クラウゼ。そいつはどういうキャラクターなんだ?どうせオメエ等の事だド変態の淫乱スケベーなキャラなんだろ?オメエ等の考える事なんざアタシには手に取るようにわかるんだ。それで、それを同人サイトで売って小金を稼いだわけだ。いくら稼いだ、言ってみろ」 


 冷やかすようなかなめの言葉にカウラの頬が怒りに震えていた。さすがのアメリアも自分の言葉にかなり神経質に反応しようとしているカウラを見て自分の軽い口を呪っているような表情を浮かべた。


「ええと、そのー……。まあ、純愛系だから。愛だから。それはもうソフトで穏やかな物語よ。ねえ、誠ちゃん!」


 誠の記憶では純愛系とは言えかなりハードな内容だったことを思い出しつつ誠は渋々頷いた。


「ほう、純愛系か。それは逃げ口上なのかな?それにしてもどういうキャラなんだ?教えてくれないか。これは単純に好奇心から質問しているんだ。難しく考えてくれる必要はない」


 カウラは怒りに震えながら一言一言確かめるようにしてそう言った。


 誠もアメリアも黙り込んだままうつむいてしまった。 


「いい。何度も言うように単に好奇心から聞いているだけだ。別にそれほど深く考える必要は無い。純愛なんだろ?愛し合った結果なんだろ?それならそう言うことにしておいてくれていい」 


 カウラは明らかに作った笑顔でアメリアを見つめた。とても好奇心で聞いているとは言えない顔がそこにはあった。


 誠ははらはらしながら返答に窮しているアメリアを見つめた。


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