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9話 魔法の真実と動き出す陰謀

学校を襲った黒いドラゴンとの戦いが終わり、魔法学校の一室では捕らえられた黒いローブの男が拘束されていた。智明、ルミナ、カルロスがその尋問に立ち会う。


カルロス

「お前は何者だ?そして、なぜ学校を襲った?」


男は低い声で笑い始める。


黒いローブの男

「私か?私はただの駒だ。この世界を覆す“主”の命を受けて動いただけだ。」


智明

「“主”?そいつが黒幕ってことか?」


男は続ける。


黒いローブの男

「お前たちには理解できないだろう。この世界の魔法は腐っている。真の力を知らずに、浅い知識に頼りすぎている。」


彼の言葉にカルロスは表情を曇らせる。


カルロス

「“真の力”だと?それは何を指している?」


しかし、男はそれ以上語らず、不敵な笑みを浮かべる。


黒いローブの男

「いずれわかるさ。お前たちの目の前に“真実”が現れる時が来る。」



その夜、カルロスは智明とルミナを魔法学校の地下に案内する。そこには学校の秘密文書が保管されている図書室があった。


カルロス

「この男が言っていた“真の力”という言葉が気になる。もしかすると、この古文書に何か手がかりがあるかもしれない。」


智明は古い本を手に取り、埃を払いながら中を覗き込む。


智明

「こんな難しい字、俺には読めないぞ……」


ルミナ

「貸して。こういうのは私の得意分野だから。」


ルミナが本を解読する中、次第に驚きの表情を浮かべる。


ルミナ

「この記述……“魔法の起源”について書かれているみたい。でも、魔法の力はもともと“何か別の存在”から与えられたものだって……」


智明

「別の存在?それって神様とかそういうのか?」


カルロス

「いや、これは……召喚獣に近いものだな。おそらく黒いローブの男の“主”は、この存在に繋がっているのかもしれない。」



翌日、学校内で奇妙な噂が流れ始める。


生徒A

「最近、森の奥に見たことのない遺跡が現れたって聞いた?」


生徒B

「うん、でも誰も近づけないらしい。何か怖い魔力が漂ってるって。」


その話を聞いた智明たちは、調査をしようと決意する。


智明

「何か嫌な予感がする。ここで放っておくと、また厄介なことになりそうだ。」


ルミナ

「でも、ただでさえ私たちは狙われてる。慎重に行動しないと。」


カルロス

「僕も同行する。校長には僕から許可を取っておくよ。」



翌日、智明たちはカルロスを伴い、噂の遺跡へと向かう。森の奥は異様な静けさに包まれており、時折黒い霧が視界を遮る。


智明

「なんか、この霧……嫌な感じだな。」


ルミナ

「気をつけて、魔力が混じってるわ。普通の霧じゃない。」


遺跡に到着すると、そこには複雑な模様が描かれた石碑が立っていた。


カルロス

「これは……古代魔法文字だ。かなり強力な結界が張られている。」


突然、霧の中から黒い影が現れる。それは黒い鎧をまとった騎士のような姿をしていた。


黒い騎士

「ここから先へは進ませない。」



黒い騎士は巨大な剣を振りかざし、智明たちに襲いかかる。


智明

「おいおい、また強敵かよ!俺のしゃっくりでどうにかなるのか?」


ルミナ

「躊躇してる場合じゃないわ!やるしかない!」


智明はしゃっくり魔法を使い、火の玉や氷の刃を放つが、黒い騎士の鎧はそれをすべて弾き返す。


カルロス

「この騎士の鎧は特別だ。ただの魔法じゃ通じない!」


しかし、ルミナが石碑を観察して何かに気づく。


ルミナ

「トモさん、この騎士は石碑の魔法陣と繋がってる!石碑を壊せば動きが止まるかもしれない!」


智明は石碑に狙いを定め、全力でしゃっくりを放つ。


智明

「ヒック!……しゃっくりブレイクショット!」


しゃっくり魔法が石碑を直撃し、粉々に砕け散る。それと同時に黒い騎士の動きが止まり、霧も消え去る。



エピローグ

遺跡の奥から、奇妙な魔法具が見つかる。それは青い光を放つ小さなオーブだった。


カルロス

「このオーブ……何か重要な意味を持っていそうだな。」


智明

「これが“主”と関係あるのか?なんかどんどんヤバいことに巻き込まれてる気がするんだけど。」


ルミナ

「でも、私たちがこれを見つけたことで、次の手が打てるわ。」


その夜、オーブを持ち帰った智明たちは、新たな冒険の兆しを感じながら、次の一手を考え始める。


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