3話 盗賊団との初対決!しゃっくり魔法の新たな可能性
智明とルミナは村を出て、次の町を目指して旅を始めた。ルミナは嬉しそうに地図を広げる。
ルミナ
「この道をまっすぐ行けば、大きな町“カレンベルク”に着くよ!そこには立派な魔法学校があるんだって!」
智明
「へぇ、魔法学校か……。お前、本気で入る気なのか?」
ルミナ
「もちろん!もっと魔法を極めて、立派な魔法使いになるんだから!」
智明はルミナのやる気に感心しつつ、自分のしゃっくり魔法に不安を抱いていた。
智明(心の声)
「俺も少しはまともに使えるようにならないと、いつか足手まといになりそうだな……」
2人が森の中を進んでいると、突然木々の陰から数人の男たちが現れる。
男1(リーダー格)
「よお、兄ちゃんとお嬢ちゃん。こんなところを歩いてるなんて、随分無防備だな。」
ルミナは警戒心を露わにし、智明も慌ててルミナの前に立つ。
智明
「なんだ、強盗か?」
男1
「強盗なんて物騒な言葉を使うなよ。ただの“通行料”をもらうだけさ。」
後ろには数人の仲間たちがにやにやと笑っている。
ルミナ
「通行料なんて聞いてない!私たちは払わないわ!」
男1
「そうか、じゃあ力づくで払ってもらおうか……!」
盗賊たちがじりじりと近づいてくる。智明は焦りながらも、とりあえずしゃっくり魔法で威嚇を試みる。
智明
「ヒック!」
――小さな炎がボフッと出るだけで、盗賊たちは爆笑。
男2
「なんだそりゃ!子どもの火遊びか?」
智明は顔を赤くしながらも、再びしゃっくりを起こそうとするが、思うように出ない。
智明
「くそ、こんな時に限って……!」
盗賊たちが襲いかかろうとする中、ルミナが呪文を唱え始める。しかし緊張からか、魔法がまたしても暴走。風の魔法を放つはずが、周囲に小さな竜巻が発生し、盗賊も智明も巻き込まれる。
智明
「おい、ルミナ!こっちも巻き込むな!」
ルミナ
「ご、ごめん!」
竜巻で盗賊たちは一瞬ひるむが、再び立ち上がり、今度は本気で襲いかかってくる。
その時、智明は盗賊の火薬袋が地面に落ちているのに気づく。
智明
「待てよ……あれをうまく使えば!」
智明は急いでしゃっくりを試み、火薬袋に向けて小さな炎を発射。火薬が爆発し、大きな煙が立ち込める。
男1
「うわっ、なんだ!?煙で何も見えない!」
盗賊たちは混乱し、その隙にルミナが冷静さを取り戻してもう一度呪文を唱える。今度はしっかり成功し、強烈な雷撃が盗賊の武器を吹き飛ばした。
煙が晴れると、盗賊たちはすっかり戦意を喪失していた。リーダーは震えながら叫ぶ。
男1
「くそっ、こんなヘンな魔法使いコンビに負けるなんて!」
智明とルミナは息を切らしながらも、盗賊たちを追い払うことに成功する。
智明
「ふぅ、なんとかやったな……」
ルミナ
「トモさん、すごい!しゃっくり魔法で火薬を爆発させるなんて、全然思いつかなかった!」
智明
「いや、俺だって咄嗟にやっただけだよ。でもまあ、応用次第でなんとかなるもんだな。」
2人はお互いの頑張りを称え合い、再び旅を続けることを決意する。
エピローグ
しかし、森の奥で倒れた盗賊たちの前に、新たな人物が現れる。黒いローブをまとった謎の男がリーダーに近づき、不敵に笑う。
謎の男
「ふむ、あのしゃっくり魔法の男……面白い素材になりそうだ。」
こうして、智明とルミナに新たな試練が迫るのだった――。