17話 廃都の目覚め、封印されし巨兵
智明たちは風の民から聞いた情報を頼りに、朽ち果てた都市「ヴァルドゥラ」にたどり着く。その街並みはかつての繁栄を物語る壮麗な建物が連なっているが、今は廃墟と化している。
ルミナ
「ここが……東の廃都。想像以上に荒れているわね。」
エイラ
「この街には、‘主’が残した何かがあるはず。それを探し出すのが私たちの使命よ。」
智明は周囲を見回しながら、不安を隠せない様子でつぶやく。
智明
「こういう場所って、絶対にヤバい罠とか仕掛けられてるんだよな……。」
街の中心部にたどり着いた智明たちは、巨大な石像のようなものを発見する。それは人型の機械兵器のようで、古代の魔法技術で作られたものだと判明する。
ルミナ
「これ……ただの石像じゃないわ。魔力が微かに残っている。」
エイラ
「間違いない、これは“封印されし巨兵”よ。伝承では、この廃都を守るために作られたと言われているわ。」
智明
「ってことは、これが動き出したら超強力な味方になるってことか?」
エイラが冷静に首を振る。
エイラ
「動かすには特別な条件が必要。しかも、間違った手順を踏めば暴走して私たちを襲う可能性もある。」
智明はしゃっくり魔法で巨兵を動かそうとするが、何も起きない。
智明
「……やっぱり適当にやってもダメか。」
廃都の奥から現れた刺客たちの襲撃を受ける中、智明たちは誤って巨兵を起動させてしまう。巨兵は目を光らせ、周囲を破壊しながら動き出す。
智明
「え、ちょっと待って!なんか動いちゃったんだけど!?」
ルミナ
「これ、完全に暴走してるじゃないの!」
巨兵は強力な魔力を解き放ち、周囲の建物を次々と吹き飛ばす。
エイラ
「止めないと街全体が崩壊するわ!」
智明たちは暴走する巨兵を止めるため、全力で立ち向かう。しかし、巨兵は圧倒的な力を持っており、しゃっくり魔法やルミナの炎さえ通じない。
智明
「こいつ、全然効かないぞ!どうすりゃいいんだよ!?」
エイラは巨兵の動きを冷静に観察し、その弱点を見つける。
エイラ
「胸部のコアに集中して攻撃するのよ!そこが魔力の源になっている!」
智明はしゃっくり魔法をコアに向けて放つが、巨兵の防御は固く、攻撃が届かない。
智明
「ダメだ、俺のしゃっくりじゃ力が足りない……!」
絶体絶命の状況で、智明は自分の中に眠るさらなる力を感じ始める。しゃっくりのリズムを自在に操ることで、魔法のエネルギーを倍増させる方法に気づく。
智明
「そうか……しゃっくりを連続で繋げれば、もっと強い力を出せるかもしれない!」
智明は「しゃっくり連鎖」という新たな技を発動し、巨兵の防御を突破。コアに強力な一撃を叩き込むことに成功する。
巨兵は動きを止め、静かに膝をつく。
エイラは巨兵の魔法回路を修復し、制御を取り戻すことに成功する。巨兵は智明たちに従うように再プログラムされ、次の冒険の頼もしい味方となる。
ルミナ
「やったわね!これで‘主’に対抗する大きな力を手に入れたわ!」
エイラ
「でも、油断は禁物よ。‘主’はこれ以上の力を持っている可能性が高いわ。」
智明は巨兵を見上げながら拳を握る。
智明
「いいぜ……‘主’だろうがなんだろうが、このしゃっくりパワーでぶっ飛ばしてやる!」




