11話 迫りくる刺客とオーブの力
オーブの試練を終えた智明たちは、授けられた新しい力を試していた。オーブが彼らに与えたのは「調律の魔法」という、周囲の魔力を自在に操る能力だった。
カルロス
「これはすごい。魔法のエネルギーそのものを操れるなんて、戦いだけじゃなくてあらゆる状況で役に立つ。」
ルミナ
「魔力を調和させる……でも、使い方を間違えると危険ね。制御が難しそう。」
智明はその話を聞きながら、オーブを手に持ち、不安げに呟く。
智明
「俺がこんな大それた力を持っていいのか?しゃっくりで操れるような簡単なもんじゃない気がするけど……」
ルミナ
「逆に、あなただからこそ制御できるのかも。だって、しゃっくり魔法ってそもそも変な発想の魔法だし。」
学校に戻る途中、智明たちの前に不穏な気配が現れる。道を遮るように立っていたのは、黒い鎧に身を包んだ女性騎士だった。
女性騎士
「お前たちがオーブを手にした者か。名乗る必要はないが、私は“主”に仕える者。ここでその力を渡してもらおう。」
智明たちは警戒を強める。
智明
「渡せって言われても、俺たちだってこれを放り出すわけにはいかないんだよ!」
カルロス
「戦うしかないようだ。準備はいいか?」
女性騎士は巨大な槍を携え、圧倒的な力で攻撃を仕掛けてくる。智明たちは調律の魔法を駆使しながら応戦するが、彼女の戦闘技術に圧倒される。
智明
「くそっ!槍がでかすぎて近づけない!」
ルミナ
「魔力を調律して相手の動きを封じるのよ!やってみて!」
智明はしゃっくりを発動し、周囲の魔力を操ろうと試みる。
智明
「ヒック!……ええい、どうにでもなれ!」
しゃっくりの魔法が女性騎士の周囲の空間を歪ませ、一瞬だけ彼女の動きが鈍る。
カルロス
「今だ!ルミナ、援護を!」
ルミナは火の魔法で女性騎士の槍を狙い撃ち、カルロスが防御の隙を突いて攻撃する。
戦いは激化するが、女性騎士は突然攻撃を止める。
女性騎士
「ここまでか……お前たちの力、思ったより厄介だ。しかし、次はこうはいかない。」
彼女は魔法陣を展開し、煙の中に姿を消す。
智明
「何だったんだよ……逃げたけど、また来そうな気がする。」
カルロス
「それだけ“主”にとってオーブが重要だということだろう。これからも気を抜けない。」
学校に戻った智明たちは、セリアからオーブのさらなる秘密を聞かされる。
セリア
「このオーブには、“主”の封印を解く鍵の一部も含まれています。つまり、彼らが狙うのはオーブそのものだけでなく、その力を利用して封印を解こうとしているのです。」
智明
「封印を解くって、それってどういうことだ?」
セリア
「もし封印が解かれれば、この世界そのものが崩壊する危険性があります。」
ルミナ
「そんな……それなら、オーブを狙う者たちを止めるしかない。」
エピローグ
智明たちは、オーブを守りつつ、“主”の陰謀を阻止するために動き出すことを決意する。
智明
「こんな大きな話に巻き込まれたけど……しゃっくりの力だってバカにできないってところを見せてやる!」




