10話 オーブの秘密と新たなる使徒
智明たちは魔法学校の研究室にて、森の遺跡で発見した青いオーブを解析していた。カルロスは慎重に魔力を流し込み、オーブの反応を観察している。
カルロス
「このオーブには膨大な魔力が封じ込められている。だが、扱いを間違えると暴発する可能性がある。」
智明
「暴発って、それ爆弾じゃん!俺たち危険物抱えてたのかよ!」
ルミナ
「でも、この魔力、なんだか温かい感じがする……ただの兵器じゃなさそうね。」
突然、オーブが淡い光を放ち、室内に魔法陣が浮かび上がる。そして、そこから謎の女性が現れた。
女性は白いローブに身を包み、穏やかな表情で智明たちを見回す。
女性
「私はセリア。このオーブを守護していた者です。あなたたちは、どうしてこれを手に?」
智明
「いや、森の遺跡で拾っただけなんだけど……むしろ、これ何なんだよ?」
セリアは智明たちをじっと見つめた後、話し始める。
セリア
「このオーブは古代の契約によって創られたもの。魔法の源泉たる“原初の力”が封じ込められています。そして、その力を狙う者が現れた今、これを守る役目を引き継ぐ必要があります。」
ルミナ
「それって、私たちにその役目を押し付けようとしてるってこと?」
セリアは小さく微笑みながら頷く。
セリア
「選ばれし者たちならば、この試練を乗り越えられるはずです。」
智明
「選ばれし者って言ったって、俺しゃっくりしか取り柄ないんだけど……」
セリアはオーブを完全に活用するためには「試練の洞窟」に挑む必要があると告げる。そこではオーブの真の力を解放するための儀式が行われるという。
セリア
「ただし、その洞窟は危険な罠と幻影で満たされています。覚悟はありますか?」
智明
「もう何度も危ない目に遭ってるから、慣れてるってもんだ!」
カルロス
「では、僕たちも同行する。智明だけでは危険すぎるからね。」
ルミナ
「私たちで支えるから、安心して!」
洞窟に入った智明たちは、不気味な光を放つ壁や、常に変化する地形に苦しめられる。突然、ルミナが幻影に囚われ、自分のトラウマと対峙することになる。
ルミナ
「こんなこと……まだ引きずってたなんて……」
智明はそんな彼女を励ます。
智明
「過去に囚われてたって、俺たちは今を生きてるんだろ?だからこそ、一緒に進もう!」
その言葉に救われたルミナは、自分の幻影を乗り越える。
洞窟の最奥で、オーブが強く輝き始める。セリアが儀式を開始し、智明に向かって言葉を投げかける。
セリア
「さあ、しゃっくり魔法を使ってオーブの力を解放してください。」
智明
「しゃっくりで解放って、無茶苦茶だな……ヒック!」
智明がしゃっくりを繰り返すと、オーブは周囲の魔力を吸収し、巨大な光の球体に変わる。そして、それが智明たちに新たな力を授ける。
セリア
「これであなたたちは、オーブの守護者となりました。この力を使い、“主”の野望を打ち砕いてください。」
エピローグ
その頃、謎の黒幕が暗闇の中で微笑んでいた。
黒幕
「オーブが動き始めたか……だが、それはこちらにとっても好都合だ。」
黒幕の背後には複数の強力な配下たちが控えている。智明たちは次なる試練へと向かうことになる。




