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39.準備を怠るな

「ここまでくる前に追いつければよかったんだけどなぁ」


俺たちは今、ダンジョンの目の前に来ていた。


早馬というだけあってかなりの速度で進むことができたが、先を行く集団に追いつくことはできなかった。


「まぁそう気を落とすな。道中にあった野営後を考えるとやつらは多分ダンジョンに入ってからそんなに経ってないと思うぞ」


「ならさっさと入って助けに行こうぜ!ここでうだうだしてる時間なんてねぇよ!」


マオが早くしろとさっきからうるさい。口にこそ出さないがタマキも俺の服のすそをちょいちょいと引いて早く行こうと促してくる。


「そう慌てるなって」


「そうだぞ。こっちはかなりの速度で進んできたんだからかなりの疲労もあるんだ。多少休んで準備くらいはしないともたないぞ」


対して俺とナタリアは自分たちの消耗具合を考え突入前に休憩を提案していた。

マオは元気に喚いているが顔には疲労の色が見える。タマキに至っては声を出さずにアピールするくらいには疲れているようだ。


「俺は大丈夫だっての!」


「それでダンジョンの中で体力が尽きたらどうする気だ?ここはすでに魔王軍の勢力圏内だぞ?」


ダンジョンの外に逃げればどうにかなるのはあくまで王国内などの人間の勢力圏に限った話だ。

今は魔王軍の勢力圏内でダンジョンよりは安全とは言い切れない。まぁここはメインの戦場から離れているからそこまで危険というわけでもないのだが。

だからこそアホ貴族も奴隷を伴ってダンジョン掘りなんてしにきているんだろう。


「助けて出てくるだけだろ!それに遅くなったら死んじゃうかもしれないじゃんか!」


「マオ、気持ちはわかるがそれで私たちが死んだら元も子もないんだぞ。もしそうなったら誰が彼らを救うんだ?」


「うぐ…」


「タマキもそんなに服のすそを引っ張んないでくれ。伸びちまうから。今は少し休もうな?」


「はい…」


耳を垂れさせて頷いた。ケモミミってずるいよなぁかわいいもの。撫でてやった。


「じゃあちょっと休憩しつつ準備して突入だ」


「わかった。キョウスケ、作戦とかはあるのか?」


作戦ねぇ…これといってないし立ててどうにかなるようなもんでもないと思ってるんだよなぁ。


「立ててもしかたないみたいな顔をしているな」


「うん!?そんなことはないぞ?」


「わかりやすい男だな。私が言ってるのは救出のことじゃない。もちろんそれがメインの目的だが魔物と遭遇した時の話だよ」


「あぁそっちか」


救出作戦のことかと思った。ナタリアに図星を突かれた時のマオとタマキの視線が少し痛い。


「前衛はナタリア、中衛にマオ、そんで後衛にタマキ、殿と遊撃が俺って感じでいいんじゃないか?」


「ふむ、妥当だな」


「おい!俺も前衛で行くぞ!」


「お前はすぐ突っ込むからダメだ。そろそろ連携を考えて動け。いつもナタリアがいてくれるわけじゃないからそのうち任せることになるから」


「うん?私はいつもいてもいいんだがな?」


「他の仕事もあるだろうが…」


くっくっと笑うナタリアを半眼で睨みつける。そして俺を睨みつけるマオ。さらにはナタリアを睨みつけるタマキ。

なんだこれ。


「とりあえず問題がなければそれで行くからな!」


「了解した」


「よし、じゃあ各自軽く腹ごしらえとかして突入するぞ」


携帯食を配りつつ少しの休憩を取ることにした。

マオとタマキが緊張していて休めるかが少し心配だが。


だいぶ空いてしまいましたごめんなさい!

決してゲームしてたわけじゃないんです。仕事が忙しかったんです(言い訳)

まだ繁忙期ですがなんとか書いていきますのでよろしくお願いします。

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