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北の陣 最終幕  作者: m
9/45

1%


「このガキがロウだと?」


シキは銃を構えながらそう言った。


「まさかこんなところで王のお気に入りに会うとはな……… 」


シキはそう言うとロウに向かって不気味に微笑んだ。


「おっ、お前、王様を知ってるのか?」


ロウは殴られた頬をおさえながら立ち上がりそう聞いた。


「知ってるも何もお前もよく知ってるだろ?」


シキは不気味に微笑んだままそう言った。


?!


「前にも王族兵が言ってたけど僕が知ってる王様とは一体誰の事なんだ!」


ロウはシキを睨みつけそう聞いた。


「ふっふっふっ、人間とは面白いものだな、誰よりも近くにいるのにほとんどの人間は気づかない」


シキは銃を懐にしまいそう言った。


「一体誰なんだ!」


ロウはシキに襲いかかろうとしたがセナに止められた。


「お前が1%に満たない人間ならば王の正体に気づく筈だ、この世界の真実にもな」


シキはロウにそう言うと周りにいる兵士達を見た。


「こいつを縛りあげろ」


シキは周りの兵士達にそう命令した。


すると兵士達が抵抗するロウをロープで縛った。


「ちょっと待て!この世界の真実って一体なんなんだよ!お前達が裏で糸を引いていた事じゃないのかよ!」


ロウは木にロープで縛られたまま必死にそう叫んだ。


「ふっふっふっふ、お前は検討違いをしているみたいだな、この世界は誰の為に、そして何の為にあるのか……… よく考えるんだな」


シキは不適な笑みを浮かべそう言うと、セナをさらいロウの前から消え去って行った。


湖でセナに奇襲を報せた兵士もとっくにやられていた。


(王様の正体?誰よりも近く?1%にも満たない人間?検討違い?この世界の真実?セナ……… )


ロウの頭は混乱していた。





ロウがロープで縛られてから数時間後、辺りはすっかりと暗くなっていた、そしてたいまつを持った北月師団の兵士達がロウを助けに来たのだった。




ロウはキスニーの町に戻って驚いた、何人もの兵士達の死体がそこら中に転がっていたのだった。


ロウは死体を横目にキューイ達が待っているという建物に入り、キューイ達に森であった事を全て話した。


「キューイ、セナを早く助けないとヤバいぞ、あの男、俺に一度言った事があるんだ……… セナの事を○しまくって殺したいって……… 」


キーナは頭を悩ませる様にそう言った。


「あぁ、殺した王族兵に聞いたよ、そいつの目的は初めからセナだってな、親父に北軍の事を頼まれたのを口実にセナをさらいに来たってな」


キューイは腕を組みながらそう言った。


その時だった、キューイ達のいる部屋のドアが開きブル最高司令官が護衛兵を引き連れ部屋へと入って来たのだった。













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