歴史
「グサッ」
「ぐおぉぉぉぉっ」
ミールとアントレイヤの2人が剣を構え向き合っていた所にアントレイヤが何者かに後ろから剣を突き刺された。
そしてアントレイヤが叫びながら後ろを振り向くとヒゲの兵士ルドルがアントレイヤに剣を突き刺していたのだった。
「ルドル!お前!一体何を………………」
アントレイヤがそう言った直後にルドルが叫び出した。
「もう沢山だ!もう沢山なんですよ!北の陣最終幕がシリアス続きなのも歴史が変わってびくびくしなきゃいけないのも!」
ルドルはそう言い突き刺した剣をさらにねじ込んだ。
「グオォォォ!」
「ルドル!お前………………グッ………………歴史って………………シリアスって………………一体何を言ってるんだ!お前は自分のやっている事がどうゆう事なのか分かっているのか!グッ」
アントレイヤは目前に居るミールに斬られないよう警戒しながらルドルにそう言った。
「えぇ、えぇ、よぉぉぉく分かっていますよ!分かっていますとも!………………アントレイヤ殿!分かっていないのは貴方ですよ!本来………………いつも貴方は北軍の暗殺隊によってあの時死んでいるんですよ!そしていつも此処にいるのは中央軍では私だけなのです!グランドマスターを暗殺するという立場なんかではなく守る立場でね!」
ヒゲの兵士ルドルは真剣な顔をしてアントレイヤにそう言った。
「ルドル…………………びびり過ぎて頭がおかしくなったのか?グッ、こんな時に………………」
アントレイヤは徐々に足に力が入らなくなっていき剣を突き刺されたまま地面に両膝をつけた。
「アントレイヤ殿………………私は何一つおかしくなどなっていませんぞ………………それに本来私はびびりキャラでもなんでもないのです………………貴方達が居なければ中央軍で1番強いのは私なのですからね………………今回私がびびりキャラになってしまったのはギール殿のせいなのですよ………………あのバグキャラ男が登場してきたせいで歴史がどんどん変わってしまい、その歴史の変わりように私はびびっていたのです………………」
「………………ですが…………………びびるのはもう終わりにしましょう………………貴方の死によってね」