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北の陣 最終幕  作者: m
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第1支部マスター

長髪の男はドアに突き刺した剣を抜き剣先を見て獲物を仕留めてない事を確認するとドアから下がり距離を置いた。


すると静かにドアが開き1人の男が室内に入ってきた。


その男はすでに何人か殺して来たのだろう、手には剣を持ちかなりの量の返り血が全身にかなりついていた………


「あんたがグランドマスターか?」


血だらけの男が徐ろにそう聞いた。


「フフ、そうだと言ったら?」


長髪の男は微笑しそう答えた。


すると血だらけの男がいきなり長髪の男に向かって斬りかかった。


「シャキィン、シャキィン、シャキィン」


長髪の男はその剣を軽やかに受け流し血だらけの男との距離を置いた。




「その程度の腕でグランドマスターを暗殺しようとはな、で?何人で来た?お前は北か?南か?」


長髪の男は金色に輝く髪をかき上げながらそう聞いた。



「グランドマスターを暗殺しようとはなぁ?お前がグランドマスターではないのか?」


血だらけの男は怪訝な表情を浮かべそう聞いた。


「フフ、これだからよそ者は」


長髪の男は微笑しそう答えた。


「………なんだ、ただの王族兵の1人か、大層な部屋に居るからグランドマスターかと思っていたら………」


血だらけの男はそう言い剣を振った。


「フフッ、残念だったなただの王族兵の1人で」


長髪の男は微笑しそう言った。


「グランドマスターは何処に居る?」


血だらけの男は長髪の男を睨みそう聞いた。


「フフッ、それを俺がお前に言うと思うか?」


長髪の男は微笑しそう答えた。


すると血だらけの男が再び長髪の男に斬りかかった。


「シャキィン、シャキィン、シャキィン」


だが、長髪の男はまたも軽やかに剣撃を受け流し距離を置いた。


「さっきのは手を抜いたか……… やはりグランドマスターを暗殺に来ただけの事はあるな、なかなかの手練だ……… 」


長髪の男は軽やかに剣を受け流したが剣速が急に早くなった事に内心焦った。


「あんたもただの王族兵ではないな?こんな大層な部屋に居てその剣の腕、あんたは何者だ?」


血だらけの男も本気で殺るつもりで斬りかかった剣を受け流された事に驚いた。


「いいだろう、お前の腕に敬意を評し、お前が死ぬ前に教えといてやろう、俺の名はルカだ」


ルカはそう言うと剣を構えた。


?!


「薔薇のルカ?!」


血だらけの男はその名に驚きそして内心喜んだ。


(こいつが鷹の十二騎士団第1支部のマスター、薔薇のルカ………王家の剣としての役目を果たすべく王家七刀の1つを受け継いだと言われるあの伝説の男………その男を殺れるとは………ツイてる………)


血だらけの男はそう思い不適な笑みを浮かべた。


「それとな、グランドマスターがココに居ると情報を流したのは俺達なんだよ」



「なっ?!」


血だらけの男は王族兵に嵌められた事にその時初めて気づき驚いた表情を浮かべた。


「お前達みたいな輩にグランドマスターが狙われないよう今の内に第1支部で全て始末しておこうと思ってな」


ルカは微笑しながらそう言ったのだった。





















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