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北の陣 最終幕  作者: m
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鉢合わせ

セナをさらった王族兵の一団が山を越え後5分程歩けばフギの町に辿り着く所までやって来た。


王族兵A「おい、なんかあそこに人だかりが見えないか?」


王族兵Aがそう言い前方方向の斜め左を指差した、王族兵Bがその様子を見ようと差された方向を見ると町の壁の外側にある沢山の木の物陰に何やら沢山の人だかりがいるのが見えた。


王族兵B「あっ?!ホントだ!何やってるんだ?あいつら………」


王族兵A「なんかよく見るとあいつら木の陰に隠れてるように見えないか?」


王族兵B「あっ?!ホントだ!あれっ?ちょっと待てよ?なんかあいつらの服装………北軍の軍服じゃねぇ?」


王族兵A「あっ?!ホントだ!あいつら北軍じゃねぇか!」


王族兵B「こりゃマズいぞ、北軍に先回りされたんだ!」


王族兵A「俺、ちょっとシキさんに報告して来るわ!」


王族兵Aがそう言い王族兵Bから離れようとした時………


王族兵B「ちょっと待て、マズい、奴らもこっちに気づいたみたいだ」


王族兵Bが慌てた様子でそう言ったのだった。




ーーー




6師団の兵士達は木の物陰に隠れながら待機をしていた。


兵士A「なぁ、なぁ、早く俺たちの出番が回ってこねぇかなぁ?」


兵士Aが木の陰に隠れて待機している兵士Bにそう話しかけた。


兵士B「あん?俺たちの名前が兵士AとかBとかにされてる時点で出番なんてねぇだろ!」


兵士A「あっ?!ホントだ!俺の名前が兵士Aになってる?!マジかよ!」


兵士B「全くふざけた作者だよ!人の名前を兵士AとかBとかにしやがって!」


兵士A「なぁ、兵士B、もしかして俺たちって脇役なのか?」


兵士B「お前まで兵士Bって言うな!!!てか、脇役ってゆうか俺たちエキストラに近いんじゃねぇ?」


兵士A「マジかよ!って事は俺たち通行人AとかBとかのアレなのか?」


兵士B「あぁ、間違いねぇよ、俺たちの扱いはソレだよ」


兵士A「あぁあ、やってられねぇなぁ、俺の出番は今か今かと思って待ってたって言うのに俺はただのエキストラだったなんてよ!」


兵士Aがそう言い目前にあった木を思いっきり蹴った。


すると木から主役募集のオーディションチラシが落ちて来た。


兵士Aがソレを拾い、読んだ。


兵士A「マジかよ!コレは俺がこのオーディションを受けて来いという天からの啓示では?!」


兵士B「おっ、おい、お前、まさか………」


兵士A「あぁ、ちょっと俺オーディションに行って来るわ、エキストラなんてやってらんねぇからよ」


兵士B「ちょ、ちょっと待て!俺も行く!」


そう言い兵士Aと兵士Bがオーディションのチラシを持って現場を離れようとしてた時だった。


後ろを振り向き歩き出した兵士AとBがある一団に気づいた………


兵士A「おっ、おい、あそこにいる奴ら………」


兵士B「あぁ、間違いない………王族兵だ………」


兵士A「ど、どうする?俺たちのオーディション………」


兵士B「なっ、何も見なかった事にしてさっさとオーディションに行こう………」


兵士A「だっ、だな………」


その時、横を通り過ぎて後ろの方に歩いて行く兵士AとBを何気なく見ていた兵士Cが王族兵の一団に気づいた。


兵士C「おっ、王族兵だ!!!あそこに王族兵がいるぞーーー!!!」


兵士Cは皆に聞こえる様にそう叫んだ、すると6師団の兵士達が一斉にAとBがいる後ろを振り返ったのだった。


兵士AとB「!!!!!」


















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