謀反の真相
これは北の陣が始まる前の話だ………
王宮の絢爛豪華な1室にボルとブルとバルの3人が急遽招かれた。
金で装飾された豪華なテーブルの前に3人は座り、その3人の前にはガブリエが椅子に座っていた………
4人は軽く談話を済ませた後、本題に入った。
「これから北地区と南地区には重税を課す、地区から逃げようとする者は処刑しろ」
ガブリエはブルとバルの顔を見ながらそう言った。
「では、あの計画を実行に移すと言う事で間違いないと言う事ですね?」
ボルはガブリエの目を見ながらそう聞いた。
ガブリエは静かに頷いた後、
「話し合いは決裂した、もはや我々に残された道はこれしかない……… この国を立てなおす為にこの国の全ての膿を出す」
3人を見てそう言った。
「私は別の方法があると思うのですがね……… いかんせんこの計画はあまりに残酷だと………」
ブルがガブリエを見ながらそう話していた途中で話しを遮るようにガブリエが話し始めた。
「今日より、君達の家族は人質として王宮に差し出してもらう、もちろんこの計画に協力する者達の家族もだ、君達がもし裏切る様な事があれば君達の家族、そして協力者達の家族の命はないと思ってくれ、ブル君、君はあまりこの計画に乗る気がないようじゃが、ワシは別にそれでも構わんよ、北地区のトップを他の者に任せるだけだ、もちろんこの計画を知ってる君には消えてもらうがね………もちろん君の家族もだ………」
「どうする?ブル君」
ガブリエは眉間にシワを寄せそう聞いた。
「………ガブリエ殿がそこまでおっしゃるのなら………私も協力させていただきますよ………」
ブルは腕を組みガブリエをなかば睨みつけるかのように見ながらそう答えた。
「それでよろしい、これからは北地区と南地区で略奪も行う、北地区と南地区の不満が爆発しそうな時をみてお前達は幹部を集め謀反を起こすのだ、よいな?」
ガブリエは3人を見ながらそう言ったのだった。