読者研究
なろうにくるユーザー、作者の体感的には小説家志望9割を越える。読み専門の場合でも、殆どは小説家志望である。
小説は興味なく、漫画やゲーム等媒が好きで、それ向けストーリーの発表の場としてきてるのが1割くらい
意外と『小説が無料で読める』という、ケチ臭い理由でなろうにくるユーザーはいない。8年なろうをさ迷ってみたが、そんなユーザーは1人も見た事ない。
つまり、読者の殆どが、何らかのプロ作品に影響を受け、作家に憧れながら、なろうに来ている。目は肥えているし、安易な物語では騙せない。なろう読者は、ある意味でベテラン読者である。
読者のレベルは、かなり高い。読者は言葉にはしないが内心ではプロ以上の作品を求めている。
そんな読者の心を掴む作品は、アマチュアのレベルではまず無理。99%、殆ど100%に近い確率で、小説は評価されないだろう。
もし、評価されるとしたら、作家同士の馴れ合いからか、作品の趣味が読者とマッチングしたかの、どちらかだろう。
なろうの作品は趣味の偏りが見受けられる。ファンタジージャンルが突出して、多くて、それを書けば、必然的に読者の趣味が合い、点が取りやすい傾向にある。
もし、自身の小説がファンタジーで、しかし、ファンタジーが趣味ではない読者すらもターゲットにしていて、評価を期待しているなら、タイトル名にファンタジー感は出さない方がいいかもしれない。読者数は稼げないだろうが、目的としたユーザーは集まり安いはずだ。
子供の読者がユーザーに多いという意見は多々あるが、その傾向はないと思う。全体的に世代間差はない。何故かというと『文字数の差』である
ファンタジー系の異世界系は、地球には存在しない設定解説にて字数が増える傾向がある。連載回数が増えていき、読者を多く抱えられる。コミュニケーションに難ある読者も集まりやりすく、結果として子供が「悪目立ち」して、なろうは子供が多いのだと錯覚する。
異世界転生系でベストセラーがまだ出てないのは、作家にとってはある意味でチャンスかもしれない。
異世界転生系は、まだ実売市場では開拓されきっていない。特にライトノベルを好まない高齢者達のニーズは、素通りされていて、満たす物が書けたなら、ヒットするのは間違いないだろう。
なろうのランキングを引っ張っているのは、ライトノベルに影響を受けた者で、逆にそれ以外の作品文学、村上春樹や東野圭吾等に影響を受けた作家さんは読者を確保しにくい。
言いかえれば、なろうでファンタジー以外で好成績を出せたら、それはもう異次元的にぶっとんだ面白さを達成している証明になる。
ファンタジー作品が多いと述べたけども、具体的にどれだけ数に差があるか、目安となるデータはいろいろあるが
大まかに作品の8割がファンタジー風だと解釈します。
読者は、自ら進んで選ばなければファンタジーを避けられない。『選ぶ』ということは、その分多読もしてきた証拠でもあり、目の肥えた読者である。
ファンタジー以外の作品で評価されるのは、8割差を埋める以上に大きな実態的価値が潜む。8割差考慮にて、小説の評価点数を5倍増しで、解釈するだけでなく、そこから更に点数評価しても良い余地がある。具体的には、こんな感じ
なろう小説の客観的価値評価方法 http://ncode.syosetu.com/n4923dv/
この他、読者の傾向としては、本ベースの書体を読み慣れてるのが予想される。
日本の年齢階層別 読書人口 http://www.1book.co.jp/smp/004012.html
によると、人口5割が小説は読まない。大雑把にいえば5割の者は、このサイトにくる理由がない。
大雑把にいえば、5割の人口が、小説の良さを知らない。このターゲットに向けて小説を書くのが、効率的だと思う。
ファンタジーであろうが、純文学であろうが、小説好きな身内同士にしか、良さが分からないのであれば、小説評論はしてても無価値に等しい
評論する価値のある者、合理的判断ができるだろうユーザーは、小説の良さを理解できなかった人々のニーズにあるはずで、そこさえ満たせば、イコール万人受ける。つまり、なろう以外から読者を引張ってきて、無理やり批評させてみる事が、あれこれ評論するよりも、分かり易い解が見えるはず。
小説いらない人口5割と、小説が必要としてる人口5割、
どちらの意見を尊重するべきかは、考えるまでもない。
『作家、及び、なろうに進んで来る読者に、評論分析する力はない』ということ。
出版社もしかり
多読してきた担当者は、職業年数多い程、粋がるけれども、
ベストセラーを出せた担当者は全体の1%もいない。。数千の読みなれてる分析屋が、一生試行錯誤しても、ベストセラーを作れない。
要するに『小説を愛してる者、小説に盲目になり、正しい分析力を失う』恋に盲目して、恋愛で破滅するのと、一緒のパターンです。
小説を語れる者の言葉に奴隷になる必要はない。
ということで、これにて毒者研究おわります
このエッセイを書くにあたり、参考にした資料
村上春樹考察1(村上春樹ファンは、全体の0.5%しかいない)
http://ncode.syosetu.com/n4702dv/