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第2話 鈴祢の心情

タイトルが思いつかなかったです


鈴祢side。割と簡単にヤンデレ化…かな?


これは1年前の話。僕が高2の頃、母さんと父さんが離婚した。

僕達兄弟は父さんに引き取られることとなり、母さんはどこかへと行ってしまった。

離婚の理由は…長男なのに教えてもらってない。なぜだろう。僕がそんなに信用できなかったのかな…


僕は深く傷ついた。両親に信用されてないのを目の当たりにしたのだから。


それからというもの、僕は他人に態度が冷たくなり表情が出づらくなった。それは家族であっても同じ。もう誰も信じられない。信じることができない。…僕が信用されてないなら…同じようにするしか、ないよね?

罪悪感?そんなものはないよ。だって、僕は自分にされたことをそのまま他人に返してるだけなのだから。





僕が3年になる頃、父さんが再婚した。驚くことに義母さんには連れ子がいた。

名前は…悠、というらしい。…この子が妹になるのか。

初日はそんな程度だった。

次の日、あの子にたまたま会って何故かこの子を守らなきゃいけない、そう思った。今まで男兄弟としか過ごしたことがなかったからかな…


この子…悠を見てると、どす黒い気持ちが渦巻いてゆく。あの子を手に入れたい。…僕は、何を…思っているんだ?

初対面の…しかもこれから妹になる子に。そもそも僕は他人を信用できないはずだ…この子は何もしてないのに、何故か信用できる、そう感じる。この子を…手に入れたい。手に入れるためならどんなこともする。不思議とそう思ってしまう。


「え、えーと…鈴祢にい、さん…?よ、よろしくお願いします…?」

「よろしくね、悠」

「た、大変ですね。あの、勉強とか…」

「そんなことないよ。それより僕は…大事な人に裏切られた事実が受け入れられない」


こんなこと言うつもり無かったのに。何故悠に話してしまったのだろう。

こんな、、暗い話。初日にするような話ではない。もっと明るい話題に変えなければ……あれ、なんでこんなに悠のため…他人のために何かしようと思うんだ?

不思議だ。本当に不思議。

…とにかく、話題を変えよう。こんな話をしてしまって、なんだか悠がかわいそうだ。


「ご、ごめん。こんな話をするつもりじゃ…ところで」

「…大事な人に裏切られるのはつらいですよね。相手がそういうつもりじゃなかったとしても。…私はその、話を知ってるわけじゃないですが…あなたが悲しんでるのはよく伝わりました。長男だから…弱みを見せられないのはわかります。でもどこかで吐き出さなきゃやってられないですよね…

って、私何目線で話してるんだろう。ごめんなさい!」

「い、いや……ありがとうね、悠」


理解して…くれた?悠なら…信用してもいい?

いい、よね。この子は僕がもらしてしまった言葉の返しを真剣に考えて、しかも理解もしてくれた…悠なら信用できる。


悠は僕を裏切らない。


1年ぶりに、笑えたな。ちゃんと笑えてたかな。いつもなら動かない表情筋を動かしたんだから、ひきつってたかもしれない。



ねえ、悠。君なら僕に隠し事なんてしないよね。父さんみたいに…じゃないと僕は君に裏切られたショックで死んでしまうかもしれない。

そんなこと…起きないよね?


信じているよ。






運命的な出逢いから1ヶ月後、悠は僕たち兄弟の行っている学園、私立暁学園に転入するらしい。…でも、どこのクラスに行くとか聞いていないな


悠も教えてくれないのかな…?

…父さんと母さんが離婚した理由を僕に説明してくれないみたいに


…いっそ、死んでしまう?そうすれば悠は自分の罪に気づいてきっと、苦しむよね。僕を忘れないよね!!もう裏切ろうと思わないよね!!!……いやでも、僕が死んでしまったらもう意味ないがない、か。

なら殺しちゃえば…僕だけの存在になって裏切ることもないよね。

…とそんなことを考えていたら悠が担任の堤先生と共に教室に入ってきた。


同じクラスだったのか。…あ、なるほど。わかったよ。僕と同じクラスで嬉しかったけど、驚かせようと思って隠していたんだね?かわいい子だなあ。でも隠した事実は変わらない……次、なんて起きてほしくないけど隠し事なんて許さないからね。


それはそうと、悠は魔法を使えたんだね。僕達も使えるけど、悠が使えるのは不思議だな。あの義母からは魔力を感じなかったし…


「…ん?いや、ちょっと考え事をね?…2人とも仲野さんと話したら?仲野さんも話したいならちゃんと立って…?話したほうがいいよ?

ついでに鈴祢兄さんも話してきたら??」


何故悠は仲野と話させようとするんだ…?とりあえず

「いや、僕は遠慮しておくよ」

とだけ返す。

にしてもなんで悠は僕を他の奴と話させようとする?…僕の気持ちに気づいていないのかな?僕は悠以外を信用してないし、必要じゃないのに。

悠以外には優しくせずに、他は冷たくあしらっていたのに…僕の好意に気づいてもおかしくないはずなのに。

…あ。そうか、悠は鈍感だから気づいていない可能性も…いやそれしかないな。

思わずさっき考えていた…悠を殺して僕だけのものにする…なーっんてこと言っちゃおうかな、って思ったけどやめてよかった。

でも悠は可愛いからな…彼女が信用できる好きな人とかつくったら僕はきっと嫉妬に狂うだろう。そんなの僕も彼女もよくないよね??

そうだ、彼女に気づかれないように悠に近づくものを消そう。悠にバレないように。僕ならできるよね。ふふふ。


待っててね、悠。必ず手に入れるから。僕だけを見て僕だけを信じて?

そしたら僕も同じように返すから。

あの、初めて会った次の日から大好きだよ。




鈴祢は冷静な判断ができなくなり、相手を殺すタイプです。

いつもは冷静なはずなのに。


ブックマークが増えて嬉しいです!

これからも頑張ります!


次は、海の過去+ヤンデレ化

の予定です。

更新は4/30or5/1or2or3(多い)です



2020/04/28 サブタイトル変更&大幅変更&内容追加

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