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プロローグ

プロローグです





私___紫音(しおん) (ゆう)は今、お金持ちしか通えないと有名な私立暁学園の前にいる。

…うちの家はちょっと特殊だ。

お母さんが、義父……いや、紫音さんと再婚して1ヶ月。


私は私立の学校へ行くことになった。

着いたらまず職員室に来いと言われていたため、向かいながら新しく増えた兄弟について思い出したいと思う。




再婚後、紫音さんにも私と同じくらいの年の子がいると言われ、それが3兄弟…だった。

…しかも私から…というか、誰がどう見てもイケメンだと言う美少年たちが…なんでこんな人達が私の兄妹に……!?


1人目は高3の兄、鈴祢(りんね)兄さん。2、3人目は双子の高1の弟、(かい)くんと(くう)くんという。


鈴祢兄さんと初めて会った時、無口…というか、私とあまり喋ってくれず、更には無表情で怖かった。

うん、なんか威圧感とか感じられた。

紫音さんから聞いた話では、鈴祢兄さんは学校で生徒会長としてるそうで…。

感情が表に出てると何か困ることがあるかもしれないからかな…と勝手に思っておくことにした。…これから先が少し不安だ、と思っていたが。


しかしその次の日、鈴祢兄さんと会ったとき挨拶を交わして、ちょっと暗い話をしたあと…笑ったのだ。昨日までは全然笑わなかったのに!!なんなら話もしなかったのに!!!

あの時はとってもびっくりした…というか、凄い怖かった。だってさ、前の日には無口で無表情だったんだよ?怖過ぎでしょ!


…まあ、そんなに驚いた理由は簡単。鈴祢兄さんは笑わない人だと思っていたからだ。でもね…寒気まで感じたのだよね…風邪かな?気をつけなきゃね。


とにかく、鈴祢兄さんは変なんだ。






双子の海くんと空くんに関しては、会ったその日から明きらかな好意を示してきた…ていうか会う度に何故か好きかどうかを聞いてくる。何故かは本当にわからない。そういう癖でもあるのかな…


そんな考え事をしていると

「ねえ、姉さん」

と聞きつつ抱きついてくる空くん。後ろに海くんもいる。


「うん?どうしたの?空くん」

「僕のこと、好き??」

「あっ、俺は!?俺のことは好き!?」


あ、そうそう。この双子、見た目でも見分けやすいけど、2人の一人称が違うから更にわかりやすいんだよね。

空くんの一人称は『僕』で海くんの一人称は『俺』。すごくわかりやすい。まあ突然2人の一人称が変わっても今はわかるけどね。


「…うーん…家族としては好きかなー?」

「「えぇーー!」」

「なんか不満でも???」

「「べっつにー!」」


とまあこんな感じに家では会う度に聞いてくる。学校でこんな感じに接されたら少し困ってしまうかも………私、家族に聞かれるほどそんなに彼らと仲良さそうじゃないかな…???


まあ…これはそのうち聞けるかな?

それはそれとして。



私がこれから通うという暁学園は私立なだけあってレべルがか・な・り高い。

か・な・り、だ。


私は頑張ったのだ!!


そして無事転入!!わーい!!

え?急に子供っぽくなったって??知らなーい。



ひらっ

下駄箱に来たあたりで紙が飛んできた。…なんだこれ?



根深(ねみ) (かおり)ちゃ……いや今世では悠ちゃんだね!

僕は神様だよーん。

んで本題に入るけど、実は君、転生者なんだ♪


悠ちゃんは家に帰える途中、電車のホームで何者かに背中を押されて轢かれちゃったんだ…だからね、哀れに思ったこの僕が君を転生させたの〜♪


この世界は乙女ゲームの中みたいなもの…いや、()()()からしたら現実なんだけどねー?

で、君の前世に売っていたゲームなんだけど知っている?知らないよね!?

まあ君は乙女ゲームとかやらないタイプだったもんね♪


ま、知らないのはいいんだけどね!

重要なのはこの世界の君はヒロインのライバルキャラなの!そこで僕が色々(内容はきかないでね♪)したおかげで君は何しても大丈夫になったんだ♪よかったねー!しかも魔法の世界だよ!やり放題!!いやー!僕に感謝しまくりだよね!

あ、そうそう攻略対象は、()()君の義兄弟たちだよ!

じゃ、頑張りたまえ!


僕は応援してるよ!


君の親友…いや、命の恩人の

神様 ユミルより!”



・・・・!?!!!!?おっ、思いだした!!!!

私、前世では普通の生活をしていた、平凡の塊だったんだ…!



にしても乙女ゲーム、かぁ…前世は仕事も忙しかったし、そういうの興味もなかったからやったことないな……ヒロインちゃんどんな子だろう??いい子だといいんだけど…そしたらどこか様子のおかしい義兄弟たちをどうぞ好きにしてって感じなんだけど…





っと、読んだあと歩きながら考え事してたら職員室に着いたみたい。



コンコン


「転入した紫音です。担n」

「おっ、来たな紫音兄弟の妹。俺はお前のクラスの担任の(つつみ)だ。教室へ案内してやる」

「え!?あっ、はい!!」


び、びっくりしたぁ…私が職員室に入る前から扉の前で待ってたのかな…つ、堤先生?は。びっくりしすぎて返事がおかしくなっちゃったよ。


「君のクラスは魔法科だ。魔法が使える上に頭が良いからな。あ、1~3年で魔法が使える生徒が少ないからひとまとめにー緒にやっているんだ。

お前の義兄弟と仲野という女生徒とその他3人だ。

あ、西季ってのがいるんだが、なんせ病弱であんまし教室に来ない。…ま、頑張るんだな。」

「……はい」


…そ、その他3人ってのが気になる…。他にも気になる人いっぱいいるし、普通に仲良くなれるか不安だな……いや私ならきっとできるはず!!


あ、そういえば…前世は24歳で死んじゃったからもしかして私、今の年齢(16)を足したら…よ、40歳……?ヤバイ、担任の堤先生より上じゃないか…?

「ついたぞ。ここがお前の入るクラスだ」


(ちょっと!私の話聞いてる!?)(…)(聞いてたらいいねー)(聞いてるじゃん!さっきの質問の返事してよ!)(…)

なんか人数少ないのにガヤガヤしてるな…


「おい貴様ら!静かにしろーッ!……コホン。この子が転入してきた、紫音 悠だ。仲良くするんだぞ~」




…………これから私の新しい学園生活がスタートする。


主に義兄弟と乙女ゲームのヒロイン、仲野 乙女ちゃんとの恋愛(攻略)を見ながら……ってあれ?私ってライバルキャラだっけ?邪魔しなきゃいけないの!?無理じゃない…?私そういう性格じゃないよー!?どうすればいいの神様ー!?


いや待て冷静になれ、私。思ったけど、無理ならやらなきゃいいだけじゃない…?

神様も好きにしていいって言ってたし!魔法が使えるなら使わないと損!!!

それに私が余計なことしなければヒロインも仲良くなりやすいだろうだし、遠目で見ておくのがやっぱり一番いいと思うんだよね!

…よし、私はあんまり彼女らと関わらないようにして遠目で見ておこう!そうしよう!!

これでプロローグは終わりです

ありがとうございました


スマホが使えないのでDS投稿です


次は第1話で、

投稿はGMのどこかの予定です


見てくれて嬉しいです!



2020/04/27 大幅変更&内容追加

2025/04/07 この時はDSで書いていて今はPCで一部内容変更かぁ…時の流れは怖いですね。

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