表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

いきもの

作者: 誰彼小路




僕たちは


猛獣のように、


柔らかな身体[肉]を


食い破る牙を持たない


僕たちは


猛禽のように、


柔らかな身体[肉]を


抉り取る爪を持たない


けれど、


僕たちは


獣よりも鋭い


牙をたて


鳥よりも尖った


爪をたて


その、柔らかな心に


見えることのない


消えることのない


傷痕を残すのだ


噛み千切り


切り裂いて


決して目には見えることのない


止めどない鮮血に


気づくことができないまま


今日も僕たちは


無知であることに気付かずに


実体のない


その牙を


その爪を


無造作に振るい続けている




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ