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大罪と魔女シリーズ

氷の魔女は凍えたくない

作者: リィズ・ブランディシュカ




 寒いのは嫌い。


 凍えたくない。


 でも、私の身のまわりには、いつも冷たいのしかなかった。


 人も冷たいし、物も冷たいの。


 だから、寒くてたまらないわ。


 たくさん毛布をかぶって、温かくしようとしても駄目。


 たくさん声をかけて、温かい言葉を貰おうとしても駄目。


 一体なにがいけないのかしら。


 理由分からなかった私は、魔女になってからその答えを見つけた。


 それは私が人と違って、氷を操る魔女だから。


 とても大きな力を持っているからだわ。


 そういう人は悪い人かもって、皆不安になるのね。


 力を持った悪い人がいたら、大変だものね。


 それなら解決は簡単。


 私の事を知ってもらえばいいの。


 私は、皆に私を知ってもらうために努力する事にしたわ。


 氷の檻を作って、皆を捕まえたの。


 これで長い間私を見てくれる。


 これできっと誤解もとける。


 私を凍らせる、たくさんの冷たさもとけるはず。


 私は悪さをしない魔女だって分かってもらえる。


 そしたらきっと、この凍えそうな体と心は、十分にあたたまるはずよ。



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