ライ 八つ当たりをする②
それは、僕が博麗神社をほとんど修理し終わった時だった。
突然、あたりが暗くなった。先程まで照り付けていた太陽の光は何処にもなく、空は赤い霧のようなもので包まれていた。
「な、なんだ?」
すると異変に気づいたのか霊夢達も外に出てきた。
「やっぱり、結界も、全て、紅魔館の仕業だったのね!」
「いやまだ決めつけるのは早くない?少なくともこの霧は、もしかしたら」
『霧の発信源を突き止めました。紅魔館です。』
「、、。どうやらあちらには弁解の余地がなくなったようね。庇う必要も無くなったし、ライ、先に行って調査してきなさい。私はレイをしっかり安全な場所に預けて、人里を確認してから向かうわ。」
「はあ、わかったよ、霊夢。でも前みたいに人里で団子食べてサボるなよ!」
「うぐっ、そ、それはたまたま声をかけられて、、」
「はいはい言い訳は聞き飽きた。じゃあ行ってくるわ。八つ当たりがてら。」
そういってライはジェットスケートを手にして飛び出した。
「はあ、やっぱこの霧人間の体に悪いのかな?」
『はい、有害なガスが混ざっています。体が弱いと衰弱してしまう可能性もあります。
上空を飛ぶのは、あまりお勧めできません。』
(でも低空に行くと妖精どもがめんどくさいからな〜
、、、。いや復讐と思えば良くね?)
この時のライはめちゃくちゃムカついていた。
そして
「お、あれは、、、」
とうとう犠牲者第一号を見つけてしまった。
(よし速攻でシバくか。)
そう思い僕は一瞬ジェットスケートのスイッチをオフにして落下した。そして
スペルカード発動!創造「原点からの始まり!いでよ弾幕の槍!」
と叫んだ。妖精達が驚いて上を向いた瞬間、弾幕の槍が妖精達を突き刺し、妖精は一瞬で消えた。そしてすぐに
「ジェットスケート起動!」
といってどうにか起動し地面に蹴られずに済んだ。