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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

耽美奇譚

鮮血は緋月の雫の如く

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

幻想的奇譚です。

今回のメインは分離したエログロ。(多分……)

愛のない恋愛です。R15です。

残酷な描写と、事後の表現があります。

苦手な方はご注意下さい。

今宵の月は赤かった。血の滴る様な赤さだった。天を仰いで舌を伸ばし、長く伸ばした舌で受け止めてしまいたい。そう、情欲を掻き立てる程。

縁側で凭れて微睡んで居ると、寝室から恨めしい声が聞こえて来た。視線だけを動かして、様子を伺うと、乱れ髪の女が睨みを効かせている。肩口で縒れた浴衣はこれまでの事を匂わせる。

「最低……」

「私は最高」

口笛を吹くように言うと、女は気が立ったままに立ち上がり、此方に突進して来た。そのまま私の体を押し倒すと真上から睨む。どうやら感情が伴わないまま、体だけは丁寧に扱った事を気にして居るようだ。

その様がどうにも加虐心を煽る。女の愛らしい顔が、般若の形相に歪むのが、完成されたものが崩れて行くようで、堪らなく唆る。

私は押し倒されたまま嘲る様な目で女の顔を見つめる。女は悔しがる様に唇を噛み締めていた。その内に唇の薄皮が破れ、ぽたりと私の元へ血が滴ってきた。

「んむ……」

透かさず忍ばした舌先で受け止めて、口腔で弄ぶ。甘くて美味しい。甘露の味。もっと吸い付きたくて、女の首に腕を回して唇を奪う。意外にも女は口を開けたまま、舌を受け入れてくれた。そのまま絡ませ合おうとした時だった。

舌先を噛み付かれた。歯の圧力は段々と上がっていき、遂にころりと体の一部が離れていく。舌先を噛み千切られたのだ。女は自分の口腔に私の舌が転がるのが嫌なのか、すぐに吐き捨てる。おやまぁ、随分と気性の荒い。でもまぁ、嫌いじゃないよ。悔しそうに睨む姿とか。大好き。

「こうなるのが嫌なら……はっ」

油断したのをいい事に、不意を着いて唇に付いた生き血を啜る。月の雫が啜れないのならば、より現実的な甘露を啜ろう。薄目を開けて様子を伺うと、驚きと恐怖で強ばった女の顔があった。

いいね。憎悪に歪んだ顔も好きだけど、それも大変美味しい。完全なものが崩れる様は心を擽る。あぁ……堪らない。

「なんで……?」

「生憎、人では無いもので」

舌先は既に治っていた。あぁ、嫌だね。すぐに不完全なものが完全に修復されてしまうのは。

「ほら、その程度? まだ噛み足りないんじゃない?」

舌先をちろりと出して、煽る様な真似をするとまたも闘志に火がついたようだ。夜は長い。

昨日は月が紅くてゾクゾクしました。

本当は幻想奇譚にしようと思ったのですが、幻想超えて耽美になりました。

(ゾクゾクからもお分かり。可愛い渡に恐怖心なんて……。お嬢様な渡ちゃんにそんな……。困った顔で首傾げてそうですね。)


月から滴る赤を舌伸ばして受け止める吸血鬼が思いついたのが事の発端です。

(まだ投稿していない、双子の銀髪が浮かびますね。いつ執筆再開するのか……。痛覚遮断で出て来た奴です)

そういや「緋月」って、ロキと関係のある子の一人でしたね。


胡蝶の設定更新したいので、ここから失礼。

作者の暴走が始まります。


白いヒラヒラした、クソデカリボンが似合う。

(だって女顔の美人だし。好き〜)

体の何処かに、蝶を食ってる蜥蜴の刺青がある。

脇腹か、首の前。

でも信念とか無さそうだから、脇腹な気が。

どうやら美学の象徴、真の自分という意味があるそうな。

(胡蝶の名前の由来に関係しそうですね。お前らしいよ)

いっつも一人称迷子。

考えている時は『僕』。書き始めたら『私』。

舌なめずりしてる姿が浮かびます。

蔑んだ目が好きですよ。一緒に猟奇的な顔をしましょうね。胡蝶。


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