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短編集  作者: 錆腐短杖
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生きざま

彼のいないこの世界に生きる意味などあるのだろうか?


彼と会うだけで楽しくって嬉しくって。そりゃあ喧嘩もしたけど自然とまた笑い合ったりもしてたね。


けど彼はもう居ない。あんなにも輝いていた世界は白黒のテレビから流れる他人事のニュースのよう。


だから、私も行くよ…




気がつけば彼の隣にいた。やっぱりここが良い。ねぇ,早く行こう?

『マイは戻って』

やだよ?

なんで?

『じゃあ俺がやりたかった事を代わりにやってよ。それならいつまでも俺がマイの生きる理由でしょ』


優しく微笑む彼の頬には涙が伝っていた。




目を覚ますと嗅ぎ慣れない香りのベッドにいた。

幸せで辛い夢を見た気がする。もう消えかけの朧気な夢。

『今度会ったらマイの生き様を俺にも聞かせてよ。いつまでも待ってるから』


頬に手を当てると私も涙を流していた。

「そんな事言う位なら行かなきゃ良かったのに…バカ。また会う時までさようなら」

彼のいないこの世界を生きていく。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 切なくてキュンとしました(;o;) 死にたくなるほど辛いことってありますよね。生きるより死んだほうが楽だと思うことってありますよね。そこから踏ん張るために、彼が背中を押してくれたんでしょう…
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