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短編集  作者: 錆腐短杖
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布団の上で

畳の上に布団を敷く。


このたった一つの動作が怠く感じる。

布団の上に,ボフッと寝転がった。あぁ怠い。もう寝たい。


─ピロン─

通知が不意に鳴り響いた。私は眠い。ゆっくりさせて。


─ブーブー─

今度は電話。仕方ないので通話ボタンを押す。


「は~い…」

気の抜けた声。まあいいか…

『マイか? 今時間ある?』


彼の声。どこから…スマホだ。

さっきの…聞かれた?

赤面しながら急いで普段の声で返事を返す。


はあ,今日は眠れそうにない。

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