帰って、次の日また潜ってみた
俺は家に帰り玄関のドアを開ける。
「おかえりー」「パパおかえり!」「ぱっぱぁ!」
6歳の長女と4歳の長男が出迎えてくれる。嫁はごろごろしていた。
「ただいま。いい子にしてたか?」
「今日は幼稚園でお野菜食べられたよ!」
「おーえらいな。何食ったんだ?」
「にんじんとーたまねぎとーあとあとー」
「あと?」
「わかんなくなっちゃった・・・。」
「そかそか。でもえらいな。」
俺は娘の頭をなでる。恥ずかしかったのか、奥のほうへ行ってしまった。
「探索者になれたの?」
「あぁ、俺は何かの血筋らしいぞ。」
「え?何が?」
「いや、なんかスキルが何かの血筋らしい。かなりいいみたいだ。」
???っと、嫁の美代はよくわかっていないようだった。
「これ、とりあえず、今日稼いだ分。」
俺は嫁に今日の稼ぎを1万円だけ渡す。
「へぇー稼げたんだ。でも1万円じゃ毎日入らないとなんじゃない?やっぱ探索者が稼げるは嘘なの?」
「いや、とりあえず、今日は一体しか倒してないが、その1万と50万で買取がある武器拾ったぞ。とりあえずは、次に使うから自分で持ってあるけどな。」
「本当?すごいね!これでこのアパートからも引っ越せる?」
「安定して稼げれば余裕だろうな。貯まったら引っ越すか。」
「うんうん!そうしたい!」
「引っ越ししたいー!」
「したいー!」
娘の白凪と息子の蒼雅が楽しそうに同調する。あおは意味がわかっているのかわからないが、かなりのアホだ。子どもであるものの、美代にべったりであまったれで、ちょっと怒っただけですぐになく。ただ、無駄に力が強い。俺達がいちゃつくと、ダメといいながら殴ってくる。なかなか痛い。
「とりあえずご飯にしよ。」
「んじゃ俺は風呂入ってくるわ。」
そのあとは、飯食って家族四人でゲームやって寝た。
次の日、俺はゴブリンの棍棒をリングから出し、迷宮に潜ることにした。
さっそく迷宮に入ると、ゴブリンを見つける。探索者になったわけだし、武器もあることだからさすがに大丈夫だろう。俺はゴブリンに背後から近付き、棍棒を振り下ろす。後頭部に直撃し、倒すことができた。この棍棒、威力強いなー。
今回は魔石しか落とさなかったものの、昨日発見したものより、でかい気がした。ランクが高いのかね。
とりあえず、先に進む。その後もゴブリンを3体ほど倒し、魔石とゴブリンの小手というものを獲得した。そしてレベルが3になり、ステータスがこうなった。
四居 朱 レベル3
力 10
防 8
速 12
知 16
スキル
〇〇の血筋
〇〇の目
スキルが一つ増える。〇〇の目というものだった。詳細を確認すると
物体の鑑定が出来る。レベルが上がると魔物や人の鑑定も可能になる、また、さらなる効果も・・・!?
さらなる効果も・・・!?じゃねぇわ!?
もはや誰目線なんだよこれ。悪ふざけだろ。
まぁ、それは置いといて、鑑定が出来るというのは本当にでかい。ような気がする。魔石と棍棒、小手の鑑定をしてみる。
ゴブリンの魔石、A×1、B×3
ゴブリンの棍棒 A 威力6
ゴブリンの小手 B 防御3
つまりは今現在の俺のステータスは、
四居 朱 レベル3
力 10(+6)
防 8(+3)
速 12
知 16
ってところか。
先に進んでいくと、大きな扉が現れる。
これがどうやら噂に聞くボス部屋ってところか。
1層ならステータス的にもかなり余裕がありそうだし、挑んでみるのも悪くないかな。
俺は、ドアを開ける。そこには普通のゴブリンの大きさを倍にしたような奴がいた。普通のゴブリンが80センチくらいだったから、単純に大人くらいの大きさだ。
大きなゴブリンは棍棒ではなく、刀のようなものを持っており、こちらに気付くと、走って向かってくる。なかなか俊敏であり、刀を持っているとなる、正直、腰が引けた。
だが、ここで死ぬわけにはいかない。
俺はゴブリンの突進を避け、棍棒をバットのようにスイングし、ヒットさせる。ゴブリンは手から刀を落とし、こちらをにらみつけてくる。俺は物怖じしてはいけないと自分に言い聞かせ、棍棒を手にゴブリンとの距離を詰める。ゴブリンはこちらの攻撃を両手で受けようとするが、再度、振り下ろすと腕ごとへし折り、脳天に直撃させる。ゴブリンはゆっくりと倒れた。
何とか倒せたな。俺は魔物が落とした魔石と武器を拾い上げ、鑑定をした。
ホブゴブリンの刀
威力25 A 得能 速を+5
ホブゴブリンの魔石 A
かなり優秀な武器のようだ。
レベルも5に上がっており、かなり強化できたように思える。魔石の値段が楽しみだ。




