麻雀前の打ち合わせ
次の日、俺は角田さんとの待ち合わせ場所に来ていた。5分前に着いたのだが、まだ角田さんは来ていない。
それからちょうど5分後、待ち合わせの時間になって角田さんは到着した。
「おお、早いな。やる気満々だな。」
「おはようございます。まぁ楽しみではあったな。」
「そうかそうか。俺も楽しみで寝られなくてな。ギリギリになっちまったよ!小学生みたいだよな!」
角田さんは豪快に笑いながら俺の背中をたたく。力強いなこと人・・・。
「早速いくか?」
「まぁ作戦会議というこじゃねぇか。そこのファミレスでモーニングでも食べようか。」
とりあえず角田さんと飯食うことになった。
「作戦はこうだ。まずは俺が入る。あいつは大抵、10時くらいからいるようだし、あいつが勝ちすぎたせいで、客もすくないだろうからまず間違いなく同卓出来るだろう。で、少し遅れて四井さんが入る。俺らは他人だ。雀荘なれしてないような感じで演じるんだ。で、たまたま麻雀を演じて勝ちまくればいい。だんだん、奴もおかしいと気付くだろが、プライド的に帰ることはしないと思う。さんざんあおってやれ、運もそうだが、多少は打てるんだ。初心者みたいなやつに負けたら再戦申し込んでくるか、レートをあげるかの提案でもしてくるさ。」
「乗ってこなかったらどうする?」
「それはないだろうが、まぁ通ってやればいいさ。あいつが来なくなるくらいまでな。」
作戦が決まって、まだ時間があったため、のんびりと飯を食べる。
そういえば、と、俺はこの間気になったことを角田さんに聞いてみることにした。
「そういえば角田さん、この間、迷宮に潜ってて気になったことがあったんだが、聞いてもいいか?」
「あー内容によるがな、情報は命綱っちゃ命綱だし、金を生む情報もある。話せる内容なら構わないぞ。」
「じゃあ答えたくなければ答えなくていい。一つ目が、ボス部屋についてなんだが、この間、1層のボス部屋に入ったらボスが出てこなかったんだ。2、3日前に倒したんだが、ボスってのは出現するのに条件みたいなものはあるのか?」
「あぁ、そんなことか、ボスは倒すと同一人物がもう一回やるには1週間~10日の時間が必要だな。確実な条件はわかってないが、あれ、1人ずつしか入れないだろ?最初は確実に出現するが、2回目以降は不定期らしい。なんでかはわからないけどな。」
「そうなのか。1人ずつしか入れないんだな。それも知らなかった。」
「おお、四井さんソロなのか。まぁあのなんも知らない感じだとそうだろうと思ってはいたんだが、新人なのにかなり実力あるんだな。」
「そう、それともう一つの聞きたいことがそれだったんだが、装備品を入れると総ステータスが100以上あるんだが、今、一番潜ってる人が5層なんだろ?ステータスだけでいえば、100が5層の目安だってことだが、その人たちはなんでそれより奥にいかないんだ?」
「あぁ?総ステータス100なんてそうはいかねぇだろ。俺は今総ステータス70くらいでやっと3層にいるんだぞ。ステータス100あるのか?」
「あぁ、ステータス、見てもいいぞ。スキル以外だがな。」
ステータスを見せる。
「まじかよ!聞いたこともない装備品も多いし、このレベルで素のステータスが80オーバーなんて見たことねぇぞ!」
「ちょっと、声が大きいぞ角田さん。」
「わ、わりぃ、それにしてもやばいな。まぁ俺の見て比べてくれ。わりぃが装備とスキルはみせねぇぞ。レベルとステータスだけな。」
角田 レベル27
力 20
防 15
速 9
知 9
「・・・こんなに違うんですね。」
「そうだぞ。これが普通のはず・・・だ。偶に一緒に潜る奴いるが、こんなもんだ。四井さんがおかしいんだよ。」
そうだったのか。やはり血筋ってスキルはとんでもないようだな。
「まぁ、とりあえずそれは置いておこう。そろそろ時間だろ。」
「あぁ・・・なんかあんたと知り合いでいればすげぇことになりそうだ。」
「なんかあったらまた聞くかもしれない。金払うよ。情報料としてな。」
「あぁ、まぁ金なんかより頼み事するかもしれないからこれは貸しにしとくよ。」
「そうか。なんかあったら協力するよ。出来ることならな。」
「ありがてぇこった。とりあえず、今日の麻雀勝てば貸し借りなしでいいけどな。常識みたいなもんだから。」
「そうか。」
そんな話をしながら俺達は雀荘へ向かった。




