なまどり裏話。戦闘編
昨日、寿司屋に並んでるときにだいぶ書き進められたので投稿です。
なまどりというか、この世界観、GA暦地球やわたしの脳内イメージにおける戦闘面の設定について。
ライトノベルやなろうの文章においてある程度の文章量になれば、その多寡は別としても、戦闘シーンというものが大体入って来るだろう。
現実世界舞台のドラマだって、主人公たちがケンカするシーンくらい良く見かけるのでは?特に主人公が若い場合には。
ファンタジーものなら特にそうであろうし、なまどりは戦闘シーンがあるし、GA暦地球も当然戦闘シーンは想定されている。
ファンタジー世界の戦闘を作者は体験したことがない。当然である。だから創作において、実在の格闘技やスポーツ、実際のケンカの風景だけを描写しても意味はない。もちろん、それをベースにすることでリアルさは増すけどね。
となると、基本は筆者の妄想である。その妄想の種となるのが数多の小説、ゲーム、マンガ、映画などだろう。
とは言え、作品によってその描き方はまるで異なる。
何を好み、参考に、目標にしたかというのによって、まるで変わって来るだろう。
いくぞっ。
キンキンキンキンキン!
うわー!
とか参考にされるとあれな感じですが。
まあ、わたしは昔はマンガやらラノベはたくさん読んでたし、TRPGなどのゲームもやってた訳だ。
特にGURPSというTRPGの影響が強いという話をしていて、あれはキャラ作成には非常に有用なんだが、ちと問題もあるかなと。
例えばさ、ゲームでターンって概念あるでしょ。ドラクエとかのバトルでコマンド入力して、敵味方が動いて、またコマンド入れるまでが1ターン。
TCGだって、ラップのMCバトルだってターン制で動いてるだろ?俺のターン、ドロー!
ところで、1ターンってどれくらいの長さだと思う?
MCバトルだと8小節?
TCGだと1分くらい?TCGのそれは実時間だろ?そうじゃなくて、プレイヤーたる魔術師がモンスターを召喚したり魔法を使ったり、モンスターが対戦相手の魔術師のモンスターを攻撃するのに、どれくらいの時間がかかるのかな?
ドラクエで戦士が殴って、僧侶がベホイミ使って、勇者がライデイン使って、遊び人が僧侶の尻を触るのにどれだけ時間がかかるのかな?
明記されてないものが大半である。わたしがプレイしたゲームの中で、明記されてないが最も長いのがMTGで恐らくは年単位。明記されてるなかで最も長いのがディプロマシーで半年、最も短いのがGURPSで1秒。
そう、GURPSはターンの単位時間が短いのである。
これはメリットとデメリット2つが存在すると考える。
メリットは詳細な戦闘演出が再現できるということ。フェイントで相手の体勢を崩しつつ、相手の攻撃を盾で受け止め、鎧の隙間を狙って剣で突く。みたいな動きを演出できる。
なまどりのおーがず・ばとるの回、なんとなくGURPSっぽい雰囲気があるかなと、読者でGURPS、特にマーシャルアーツやってたのがいれば感じて貰えるような気もする。
アレクサが秒数えてたり、オーガが全力攻撃してるなとか、アレクサがコンビネーションブロウしてるのかなとか。
踏み出して攻撃とか、後退しながら防御とか。
GURPSの戦闘演出のデメリットは2つ。
1つはシステムが複雑で、戦闘のリアルの時間がクソかかること。10ターンの戦闘(10秒)再現するために2時間以上かかるかな。拘束時間かかりすぎなのと、やってて疲れる。
もう1つは、戦闘時間が短くてできない演出があること。
例えば、戦闘中に「へい、俺も混ぜてくれよ!」と言いながら乱入すること。
声かけて、近付くまでに戦闘終わってるってーの。
GURPSやらミリタリー的なTRPGは、リアルをできるだけルールの中で再現することを目的としますが、それに対しFEAR(日本のゲーム会社)のTRPGなどは、そのへん逆に曖昧にすることで、演出はデータ的な有利不利が発生せず、他人を不快にさせないなら自由にやって良いという方向ですよね。
例えば、特になんのスキルも持ってないけど、空を飛んでますと言い張ることができます。
それに対して、同じマスにいれば普通に攻撃が出来ます。
剣が届かないということはありません。演出で返しましょう。
相手が攻撃しようと降りてきたところに斬りかかった、屋根の上を走って跳躍し斬りかかった、斬撃を飛ばした、わたしも空を飛んだ、無数の下僕に組み体操をさせてその上に乗り斬りかかった、黄金のなまこ号という空飛ぶ船に乗って移動している。
もちろん全部わたしがやった演出だ。
まあ、好き勝手できるけど、システム的に、ルール的に裏付けある演出したいという物足りなさを感じることもあります。
わたしはあまりやってないけどミリタリー系好きだと特にそうかなと。
話変えて、ゲーム外からの理想とする戦闘の表現はあるの?
うん、ある。色々な作品見て、これは凄い、カッコいい、再現したいと思うのはたくさんあるが、理想と言えるモノが1つある。
マンガ、ネギま!のvsジャック・ラカンだ。27巻か?読んでなければそこだけ読んできてくれ。強さ的には急にインフレしていてもにょるところでもあるんだが、少人数での前衛系魔法使いの戦いの理想はあれだ。
わたしの描きたい主人公のレベルとしてはちと強すぎるとか、そもそもシーンが長いので、あれを小説にそのまま書くわけにはいかない。
でもまあ、あの戦闘を印象そのままスペックと長さちょっと落としたのがわたしの理想とする戦闘シーンかなと。
パーティー戦や軍団戦はまた変わって来るだろう。そもそもなろう的な一人称小説だと向いてない。三人称視点で描写すべき。
ただ、ネギま!のその戦闘シーンは既存のTRPGで演出できない。GURPSだと30秒時間稼いでくれ!とか絶対ムリだし、セブンフォートレスが詠唱カウントの概念あるんだが、そこまで詠唱長くないのが多いし、レベル上がると発動魔法だいたい弱いんだよね。
でまあ、その辺再現すべく自作のシステムも考えた事はある。
アルシャード系統のSRSでシステム自作コンペ的なのがあったので何となく考えていたが、軽いルールであるSRS使って、とても重いシステムになってしまったのでやめてしまった。
だからまあ、GA暦地球はGURPSがベースなのは間違いないが、追記して戦闘関連はその自作システムがベースである。
なまどり、というか、「王都の決闘士」がそのシステムの戦闘シーンを文章化したかったんだよね。
さて、GA暦地球の細かい魔術の設定及びルールについては改めて記すとして、戦闘面でのイメージについて。
創作の戦闘スタイル、特に一人称エンターテインメント小説の戦闘スタイルは決してリアルなものにはならないと思って書くべきである。特に主人公をその道の達人とした場合。
達人の話や書物から考えるに、彼等はそんなに考えて動いてないからだ。
彼らの動き、あるいは達人がさらに理想とする動きを一人称小説で書こうとするとこうなる。
敵が襲いかかってきて、敵が倒れていた。
そこの間に脳で考えてない。
これは極端な例にしろ、反射的な動きは一人称視点の小説という媒体と相性が悪い。
だからまあ、戦闘描写は「リアル」ではなく、「リアル風に見える」をイメージして書いている。
ただ、言い訳というかGA暦世界の戦闘術という面では設定があって、魔法戦士の戦闘において、魔術は「無意識」で発動できないという縛りをもうけている。この世界における魔法戦士の戦いの際の思考として、アレクサは「リアル」なのである。
この世界の達人級戦士を主人公とした一人称視点の小説を書いたとしたら、上記の例のようになるかもしれない。
でも、わたしは戦士の一人称視点小説を書く予定が無いので、問題ない。
あとは、魔法がある世界だとこういった戦闘スタイル、戦術、戦略になるんだなと、筆者であるわたしが納得したものを提示している。
読者の納得は書く際には必要ない。もちろん、それが矛盾だらけだと読者にツッコまれたり離れたりするだろうけど。
例えば戦術として、中世レベルの文明だが散兵が基本である点。密集陣形は基本的に使われない。範囲攻撃の的になるため。
戦闘中に長々と詠唱はしない、魔法名だけ言えば発動できるレベルに。詠唱が必要なレベルの大魔法を戦闘中に使うなら、しっかりと前衛を機能させる(パーティー戦や軍の後衛は使う)。
まだ書いてないが、例えば斬りかかりながら技名を叫ぶのは好まない。でも、「〇〇流の絶技、××をうけてみよ!」と言ってから斬りかかるのは好き。一応、技名を宣言することで周囲の魔素を多く集められ、威力が上がるという設定が存在するので、世界観的には意味がある行為である。
動きながら詠唱するのは特技に属し、一般的でない。いやさ、舌噛むでしょ。あるいは息きれるでしょってゆーね。
魔法名は大体GURPSを流用。たまにMTGと自作のがまじる。洋楽の曲名由来とかな。魔法の設定についてはまたそのうち。
他にも細かいところ色々あるけど、何かあるのーってあれば聞いてくれればこれに書くか、感想や活動報告で答えますよ。気軽にどうぞ。
こんなこと言ってもなまどりで戦闘回数まだまだ少ないんですけどね!
データがとんだ王都の決闘士では戦闘シーン割と書いてたというか、そればっか書いてたんだけどね-。とほほ。