なまどり裏話。第13~16話
第13・14話 冬至祭上・下
連続したシーンなのはここが最初ですね。ちょこちょこ文中に出てきたワード、冬至祭です。
一応クリスマスネタ
このネタをクリスマス当日にあげるよう頑張ってました。
冬至祭(Yule)
現代のクリスマスのお祭りは北欧の冬至祭を吸収して作られてます。だってイスラエルにモミの木生えてるわけ無いでしょ?
GA暦地球の世界観では、逆にキリスト教のお祭りは残っているが、キリスト教そのものは断絶しているのでクリスマスという用語は使えない。
東の空には1の月……
遠未来地球が舞台なのに月が3つあるぞっていうね。1の月がいわゆるわたしたちの見る月のことです。
当然なぜ増えてるのかの設定はありますが、なまどりにおいて、2と3が何かを説明する気はないです。ひどい。
サリア
名前をパズドラからとったのかぎゃざから取ったのかはちょっと覚えてない。
主人公大好き後輩ポジ2号。
短編「ぺいんと・いっと・ぐりーん」で彼女を主人公にするとか言う謎の抜擢をする。
“誓い(Oath)”と“誓約(Geis)”
オースとゲッシュ。この世界観では騎士が立てるのがオース、戦士が立てるのがゲッシュと定義している。
儀式の手順等は異なるが、得られる魔術的効果は同じ。
何らかの誓いを立ててそれを守り続ける限り、肉体的・精神的に何らかの加護を得る。破るとその誓いに応じて加護を失ったり、力を減じたり、命を失う。
冬至祭のごちそう(Yule Board)
猪の腿肉がメインディッシュのプレートにのった北欧系の伝統的クリスマス料理。七面鳥の照り焼きはターキーで現代的なクリスマスのイメージ、本来のユールボードではない。
丸太を模したチョコレートケーキ(Yule Log)
日本ではブッシュドノエルの名で親しまれてるあれ。
きよしこの夜(Silent Night)
なぜ数あるクリスマスキャロルからこの曲を使ったかってサイモンとガーファンクルの曲にあるからですね。後ろでニュースが流れるやつ。
GA暦地球で、1番が伝承していて、2番以降の歌詞が失伝している理由は、1番にはキリストという単語が使われていない(聖なる子という表現)が、2番には使われているため。
私を月まで連れて行って(Fly Me To The Moon)
文中にトロットを踊ったと書いたので、社交ダンスのトロット曲の中で、有名で好きなやつをあげた感じ。
歌詞としてもラブソングかつ天体、SF風なのでこの小説のイメージに合ってるかなと。
パセリ(Parsley)にセージ(Sage)にローズマリー(Rosemary)にタイム(Thyme)
サイモンとガーファンクルや、サラ・ブライトマンも歌っているスカボローフェアという曲の歌詞に出てくる香草の名前。
大変好きな曲でございます。
薬草としても有名だけど、パセリは匂い袋に入れないよね。
夜明けの“月(Moon)”の恋歌(A Love Song of “the Moon” at Dawn)
ぎゃざのミラージュブロックのフレーバーテキスト、夜と昼の恋歌(A Love Song of Night and Day)が元ネタ。
GA暦地球における有名な恋歌。主に男女が交互に1行ずつ詩を読む形式で作られている。
栞の形は「三日月(Crescent)のシルエットの中に透かして彫られた抱き合う男女と、大樹に凭れる老人の絵、栞には飾り紐が結ばれており、太陽のデザインのチャーム」と描かれているが、実は嘘。本来は27日月(Decrescent)であるが、アレクサに文学的素養がないので間違えて覚えているという、自己満足設定。
だってそうだろ、夜明けに三日月は見えない。
第15・16話 あれくささんがおてがみかいた、あれくささんからおてがみついた
童謡のやぎさんゆうびんイメージした感じのタイトルですね。対になってる話。こういう構成好きですよね、わたし。
夜明けの“月”の恋歌をモチーフにした素敵な栞。……ちょっと殿下らしくないセンスの良さですよね。
アレクサは、部下に選ばせたのではと推測していて、それは正しい。あと、そもそもドレスではないのが問題である。
ぼかした表現
天丼ネタも大好きです。
第一部
年のかわりをもって第一部、第二部としている。
内容的には第二部からメインのシナリオを動かすぞって感じでもあります。
第一部はなまこを使い魔にしたよ、しか話が進んでないので。
電撃戦
みんな大好きブリッツクリーク。
テンプレファンタジーで、魔術師の火力高い世界とか、勇者のパワーが優れた世界で、なんで密集陣形とか組んでるんだろう?三国無双的なゲームで、なんで呂布の前に雑兵置く意味があるんだろう?とか考えるからテンプレファンタジーから離れていくんやで。
塹壕戦や散兵戦術が一般的なファンタジー世界です。
「ごーあへーっ!きるぇむおー!」
このセリフが書きたかった過去のシーンである。
遅延魔術
ネギま!の影響が見られる。GURPSにもあるが、あれ使ったことあるプレイヤー、そうそういないだろう。わたしもほとんどない。
バリーキャッスル
実在する北アイルランドの港。ラスリン島に船が向かう。ここのみがヨモトゥヒラサクの結界の切れ目である設定。
他に港はなし。
ポートラッシュから1度北に向かわないとライブラ方面向かえないというのが、移動の面倒な要因。
オトゥール
アラビアのロレンスの役者の名前ですね。
ブラックタキオン
競馬のアグネスタキオンから。タキオンは超光速粒子という古典SFで見かけるやつ。
辺境伯は卒倒した。
関係ない話をぐだぐだした上で、最後バッサリ落ちにする書き方。設定のギャップとか話の緩急については意識して書いています。