第2話「あ、はい。」
ねっむ!!!!!!!!!!!!!!!
「あなたもここに還ってくるとは、ね。」
先程の声は明確に意思をもってこちらに話しかけてきているようだ。普通ならこんな人から話しかけられるというのはあり得ない。だが、知っている人?なので問題はない。
「まさか、あんなとこで死ぬとは思わなかったぜ。というか、あの勇者は何だ?強すぎるだろう?あんたがまたなんか強い力でも与えたのか?」
「うん。そーだよー。ステータスだけだけど強化してあげたよー。かわいそうな子だったからね。」
「だからと言って、強者たちを殺していいわけじゃない。そもそも、一切加担してない人間を殺すのはどうかと思うが?」
「だーかーらー。あんなことになるとは思わなかったんだって!まさか、復活させてあげたのに復讐しちゃうなんてさー。君は予想できるー?」
こいつ・・・・。黙ってたらいいやつなんだが、喋ってると死ねばいいと思ってしまう。仕方ないかな。
「んなこたぁどうでもいい。俺も転生させろ。あと、スキル『商才』はもういらん。ほかの強いスキルをいくつか渡せ。ステータスアップも忘れるなよ。」
「はいはい。りょーかーい。どんなスキルが欲しいのー?剣術系ー?魔法系ー?」
面倒くさそうにこちらに聞いてくる。そろそろベットでお菓子をぼりぼり食べそうな雰囲気になってきた。
「あぁ、どうしようか。・・・そうだな。剣術系であと、盗賊に役立ちそうなスキルだな。あっ。盗賊と言っても悪い方じゃねぇぞ?盗む方だ。」
「オッケー。じゃあ、こんなのでいいかな。でもなー。これだとLP が余っるからなー。何を入れようかなー。これ入れたらポイント足りなくなるしなー。あ、そうだ。あれをすれば。そうだね。こうしようか。よーし!オッケーだー!」
おい、なんか不穏な声が届いているんですが?ポイントを上げる方法ってなんだよ?早死になんかしたくないぜ?
「じゃ、いろいろと勝手が変わって大変だと思うけど。頑張ってねー。」
あ、待てよ?なんだかいろいろとあるんじゃないか?スラム生まれになったり、孤児院生まれになったり、親がいなかったりするんじゃねぇか?
そうすると。光が出てきて、俺の周りを包み込む。そうして、俺の体は分解されていく。それが最後に覚えていた記憶だった。
そして、帝国統一歴3000年ちょうどに彼女として生まれ変わる。まだ記憶を取り戻していない彼にとって困難な道のりになるのは決定したことだろう。だが・・・・・
とある少女がスラム生まれでも盗賊として魔物を倒すのは天命と言えたのだろう。世界は彼女を歓迎する。そのままの勇者と違って成長しやすかったのである。
あ、そうだ。眠いので寝ます。頑張って一週間に一回更新にします。ロリコンの方もですよ?




