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掌編小説集2 (51話~100話)

お返し

作者: 蹴沢缶九郎

人に無頓着無関心な男がいる。ずっとそんな感じで生きてきたので、男はそれが当たり前と思っていたし、それでいいとすら思っていた。そのせいか、周囲の人間は男の事を少し変わり者と見ている。


バレンタインデー当日、男の勤める会社で女性社員が男性社員にチョコを配っている。男の元にもやってきた数名の女性社員がコンビニで買ったチョコを渡して言った。


「はい、義理チョコです。手作りじゃないですけど美味しいですよ。大切なのは気持ちです。気持ち。」


「なるほど。」


と男は何かに納得し、ありがたくチョコを頂戴する。


ホワイトデー当日、女性社員にお返しにブランド物のプチギフトを渡す男性社員に混じり、男は部屋のボックスティッシュから一枚一枚「ありがとう!!」と気持ちを込めて抜き出したティッシュを渡した。


賛否はあるだろうが、人に興味がない男にはこれが正解であり、大切なのは気持ちなのだ。

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