第五話 説明して貰えたー
「師匠ー!」
「何だ?」
「暫く寝てて (気絶) 聞き忘れたんですが、ルミに声を掛けたと言ってましたよね?」
気になったことはきちんと解決までしないとな
「まあな、それがどうかしたのか?」
「師匠の近くにいた俺に聞こえ無かったんですよ。ルミには聞こえたのにも関わらず、ですよ?師匠は一体何をしたんですか?」
「...............アッハハハハハハ」
「......」
「よく、気付いたな!いやーお前の成長には驚かされてばかりだよ」
「で、何をしたんですか?」
「あぁ、そうだな...ま、深く考えることは無い。ただ、魔法を使っただけだ」
「魔法?あ、そういえば魔法と魔術の違いって何ですか?」
「ルミに聞いたんじゃ無かったのか?」
「いえ、あまり...」
「じゃあそこからだな、えーと...加熱、冷却、更にその応用が魔法に含まれるんだ。
その他、回復や各々が持っている能力を魔術と言うんだ。
これは言わなくてもわかると思うが、召喚術はその名の通り契約した魔物等を呼び出すことが出来るんだ。と、ここまでで気になったこと、わからなかったことはあるか?」
「...魔物等って魔物以外にもいるってことですか?」
「まあ、そうだな!」
「例えば?」
「召喚術の種類にもよるが、悪魔とか天使とか出す奴いるしな...」
「マジですか...」
「嘘は言わん (多分) じゃ、話戻すぞ...まあ、俺がしたのはルミが使っていた魔法、詰まる所風を起こしたんだ。
一点に風を吹かせて、言葉を発するただそれだけだ。」
ああ、つまり自分の発した言葉を風で遠くにいるルミに聞こえる様にしたのか...でも......
「何でそんな周りくどいことしたんですか?」
「.........危険だからだ」
「はい?」
「......また、いつか話してやるから寝ろ」
「わかりました?」
「それで良い、おやすみ」
「ありがとうございました。失礼します」
キィパタンと音を立ててドアを閉じ、自分の部屋へと向かう。
魔法と魔術の違い、明日紙に書き込もうかな?今日はもう無理だ、眠い...
プライブside
「記憶喪失のあいつにはルミの過去は辛いだろうな.........力って奴は厄介だからな...正義のヒーローにもなれれば、悪のダークヒーローにもなれる。優等生扱いもされれば、逆に...」
これ以上考えるのはよそう。俺にできるのは、あの二人が俺みたいな過去を歩まないよう側にいてやることだけだ......
区切りが良いので切らせていただきました(泣)
本当に申し訳ないです。
次話も見て下さると嬉しいです!