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公爵令嬢は現実主義  作者: こうじ
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ユリアと第2王子の真相

「シチュアート帝国はこの辺りでは1番力があるから王族としては元実家よりも魅力があったんじゃないかしら。 もしくは他の理由が……」


「ちょっと探りを入れてみましょうか?」


「別に無理しなくてもいいわよ」


「いえいえ、情報はあった方がよろしいですから」


 そう言ってるけど目はキラキラしてるんだよなぁ……。


 内心ちょっと呆れてはいたが私も少しは興味ある。


 そして数日後、シェルナが掴んだ情報は私の予想を越えた馬鹿馬鹿しいものだった。


「ユリアが国費を着服した!?」


「はい、自分用のドレスや化粧品、アクセサリーに使っていたそうです」


「なんて馬鹿な事を……」


「『私は王族になるんだから自分の為に使ってもいいじゃない!』てバレた時に言っていたようです」


 余りの馬鹿さ加減にめまいがしてきた。


 国費は国民から徴収された税金で国の費用だ。


 王族だろうが勝手に使う事は禁じられており貴族院の了承をいただかないといけない。


「お父様も蒼白でしょうね」


「えぇ、国王様や他の貴族に謝罪行脚をしているそうで……、面目丸潰れですよ」


「まぁユリアの我儘を止めなかった責任はあるけどね」


「ユリア様は修道院に送られるそうですよ」


 そうか……、そういえば『お姉様は修道院でシスターをやっていた方がお似合いだわ』とか言われた事あったけど見事に自分に返ってきたわね。


「それから第2王子の新たな婚約もある意味罰みたいなものらしいですよ」


「皇女との結婚が罰、てどういう事?」


「ユリア様の使い込みを止めなかったどころか見て見ぬふりをしていたそうで……、皇女様は自他共に厳しい方で『そんな軟弱者は私が鍛え直してやる!』と……」


 そういえば皇女様て自ら騎士団を率いる様な強烈な方、と聞いた事があるような……。


「ですから第2王子は婿入りして皇女様の騎士団の雑用係をやらされるようですよ」


 全然幸せな結婚じゃないみたいね。

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